2008平井選手インタビュー
2006平井選手インタビュー

Brilliant People Interview Vol.01 プロフリーダイバー篠宮龍三選手

トップアスリート

世界選手権での施術体験

西村 私にとっては今回2回目の世界選手権帯同となりました。今回は篠宮選手にかなりみっちりマッサージをさせていただきましたが、2年前と比べてどうでしたか?

篠宮 基本ラインは変わらないのですがさらにパワーアップした感じがします。あとはメンタル面での好影響が大きく感じられました。非常にリラックス出来ましたし、安心してお願いできるという印象が強くなったと思いますね。

西村 ありがとうございます。だいたい競技前日に約1時間筋肉や精神的な疲れを取るトリートメント、競技直前にリラックス中心の施術を行いましたが、一番印象的だった施術を教えてください。やっぱりスタティックのときでしょうか?

篠宮 はい、スタティックのときの施術が最高に良かったです。当日の夕方と再度競技スタート直前まで施術していただいたのですが、夕方からずっとリラックスが続き、スタート直前は集中力も高まっていましたね。いわゆるゾーンに入れたと思います。

西村 ゾーンというのは、アスリートがすごく集中しているときに起こる超常現象のようなもの・・・ですか?篠宮選手にとってのゾーンとはどういう感覚なのでしょうか。

篠宮 いわゆるオカルトではありません。ゾーンとは、よく一流のスポーツ選手が、試合を制する重要な場面で究極の集中力を発揮したときに体感するといわれます。ゾーンに入ると失敗とか結果に対する恐れが消えて、最高のパフォーマンスができる状態になります。ゾーンにも浅いものから深いものまでいろいろな段階があると思いますが、今回はとても深くリラックスしたゾーンに入ることが出来ました。
特にスタティックはリラックスが重要です。夕方のセッションで最高の状態を感じられたので自分に波が来ているのを実感しました。自分がゾーンに入るときの「来ている!」という感覚に、西村さんの施術があいまって最高の状態を作れたのだと思います。

集中を続けることの難しさ

西村 リラックスしながら深い集中状態に入ることができるのがゾーンということという認識でよいのですか?そしてそれには浅いものから深いものもまである、という。

篠宮 簡単にいうとそんな感じですが、実際はそんな簡単じゃあないんですよねぇ。

西村 トップアスリートでもいつでもゾーンにもっていけるぞ!というものでもないんですよね?いかにその状態に近づけるかをみなさんいつも工夫しているんでしょうね。

篠宮 ゾーンの状態に入ると絶対に失敗しない!失敗するはずがない!!というくらいに自信をもって、かつ自然体でパフォーマンスを出すことが出来るのです。苦しいという感覚さえなくなっていきます。確かに工夫していますが、狙って入れるものではありませんし、どちらかというと練習を積み重ねていくと、試合であるとき降りてくるというギフトに近いかもしれませんね。それにゾーンに入っていることを自分が意識したとたんに駄目になることがよくあります。

西村 うーむ。そうなんですね、意識したとたんにダメになるのか・・・

篠宮 どちらかというと終わってみれば「あーゾーンに入っていたな、すぐに時間が過ぎていったな、ワープしたみたいだったなー」って感じるんですよね。

西村 入るのも難しいけれども、そのゾーンの状態をキープしていくのも難しいんですね。

篠宮 もう入ったら終わるまで身を任せるしかない感じですね。でもいい記録が出たときはみんな経験していることだと思います。あれー!もうこんなとこまできていたの??ってね。

→次はトップアスリートが感じるゾーンについて更に深く迫ります!>>>

1 / 2 / 3 / 4 / 5

フリーダイビング世界選手権
篠宮選手
フリーダイビングのワールドカップは、1年ごとに個人戦と国別団体戦が行われる。2008年は団体戦の年、コンスタントウィズフィン(海洋深度競技)とプールで行われるダイナミックウィズフィン、スタティックの3種目、男女それぞれ3名ずつの総合得点で順位が決定される。
今年はエジプトにて行われ、日本女子チームが初のメダル(銅)を獲得、男子は惜しくも9位だったが、最後まで混戦で上位争いに加わった。
また、篠宮選手の深度100m達成、世界ランキング2位を記録するなど、日本選手の活躍が世界で注目を浴びている。