からだラボ
第2回 ガイコツ2 ーー骨の中身

Born is alive!

骨は生きています。ヒトが生まれ、成長するとともに、骨も大きくなります。成長ホルモンというのが骨端軟骨を増やし、骨を大きく長くしていきます。だいたい成人前になるとその成長が止まりますが、成長期のあとも、運動などをしていると太さというのは変わってきます。そして、常に骨は骨芽細胞破骨細胞という2つの細胞によって形成と吸収が行われていて、新しい骨が次々と誕生し、古い骨は壊されていきます。見た目はかわらない同じ骨でも、1年前と今の骨は全然違うもの!なのです。

骨折した骨がくっつくのは骨芽細胞のはたらきによるものです。骨が折れると骨の血管から出血し、血の固まりが血管をふさいで出血を止めるとともに、折れた骨のすきまを一時的に埋めます。折れた骨の表面の骨膜には骨芽細胞がたくさんあつまり、分裂を始めて増殖していきます。そしてそこに石灰などが沈着して仮骨(かこつ)をつくります。その後それらの活動が繰り返し行われ、より硬い骨になっていきます。そうすると今度は破骨細胞が活発になって、仮骨の不要な部分を吸収して元の骨のかたちに整えていきます。ギプスで固定してたら骨折が治っていくのはこのような仕組みによるものです。ですが老化などによりこの入れ替わりの速度というのは変化します。

カルシウムとの密な関わり

骨とカルシウムはもう切っても切れない一心同体みたいな存在です。
カルシウム(Ca)は、骨や歯を作ったり健やかに保つ役割だけではなくて、筋収縮(運動するときに筋肉が動くこと)や神経興奮の伝達(怒ったり笑ったり、、、)や血液凝固(血を固まらせる)、乳汁生成(おっぱいをつくる)など、人間が生きていくためのあらゆる場面でとても重要な役割を果たしています。自分の体重のうち1.5〜2.2%がカルシウムでできており、そのうち99%が骨に蓄えられています。残りの1%が血液中や組織の中に含まれており、女性のほうが血中内のカルシウム濃度は低いです。(妊娠、出産、授乳、閉経などでカルシウムが失われるため)

骨は、貯めたカルシウムを必要に応じて各組織に調整しながら分け与えています。その調整を担っているのがホルモンちゃんたちとビタミンDです。チーズや牛乳、魚などの食物から腸内に吸収されたカルシウムは、まず骨に貯蔵されます。その一部が血液中に流れ、からだのいろいろな機能の調節をしたのち、腎臓から体外に排泄されます。カルシウムを一気にたくさん摂っても、ホルモンの働きで体内を流れるカルシウム量は一定になるように調節されるのであまり意味がないといえます。

その調節をしているホルモンは副甲状腺ホルモン(上皮小体ホルモン:パラソルモン)と甲状腺から排出されるカルシトニン、そして活性型ビタミンDです。血液中のカルシウム濃度が下がったときは、骨からカルシウムを取り出して、血液中に流し、骨の破壊と再生を早める働きをします。その他にもこの骨形成の応援団として、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンEやKも重要な役割を果たします。

今回はちょっと専門用語が多かったかな?
というわけで今回のまとめです。

骨の中では、カルシウムを貯蔵し血が作られ、
さらに体内のカルシウム濃度のコントロールが行われている

いかがだったでしょうか?
骨の中に骨髄っていうのがあるというのは、私はなんとなく知ってたんですが、それでもなんとなく骨っていうのは単なる鉄骨みたいなもので、神経や血液がそんなに流れているなんて考えたこともなかったんですよね。(バカ丸出し??)骨折でぽきっと折れたりヒビが入ったりしたら痛いのは骨に神経が通ってるからなのに、痛いのは骨折によって筋肉が損傷するからであって、骨は痛みとは関係ないんじゃ?とか思ってました。全然違うんですよね〜。骨の中にも神経があって、血液が流れているだけでなく、なんと血液の大事な部分、骨髄液までも作っているなんて。私にとってはかなりの驚きでした。

次回は骨と骨をつなぐ関節について語っていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!


日焼けはビタミンDをつくる!

もう世の中は美白美白でメラニンなんて飛んで行け〜というような風潮だったりしますが、実は適度な日光浴というのは人間にとって大切なことなのです。なぜなら、太陽光の紫外線を浴びることで皮膚でビタミンD3というものがつくられるからです。ビーチパラソル
ヨーロッパの人たちは冬場太陽光に当たることが少ないので、ビタミンD不足がよく問題になります。 ビタミンDは骨代謝に関係するホルモンとも言われます。体内に入ったビタミンDは肝臓と腎臓で活性型ビタミンDというものにつくりかえられます。それがカルシウムとリンの吸収をよくして、カルシウムが骨に沈着するのを助けるのです。ですから、適度な日焼けは骨を丈夫にする効果があるのです!でも過度の日焼けはDの合成能力が落ちますから、まあなにごともほどほどに、ということですね。