からだラボ
第3回 ガイコツ3 ーー 骨をつなぐもの02

関節の構造はこうなっている!

関節の構造

軟骨でショックを吸収!

2つの骨は凸凹の組み合わせで、ひとつは凸面(関節頭)もうひとつは凸面(関節窩(かんせつか(窩=くぼみ))になっています。2つの関節面は、弾力性に富んだ滑らかな関節軟骨に覆われています。関節包は関節腔を包む強靭な袋で、筋線維と滑膜の二重構造になっていて、この膜に分泌する滑液は潤滑油の役目を果たしています。

関節の軟骨というのは非常に大事な組織で、乳白色で半透明に見えることから硝子軟骨(しょうしなんこつ)と呼ばれます。関節軟骨の大きな役割のひとつは、骨が受ける衝撃を吸収することです。また関節を曲げ伸ばしするときに起こる骨と骨の摩擦を防ぐ働きもあります。

骨のように硬いもの同士がじかに接していると、衝撃がそのまま伝わるので、衝撃が頭まで響いたり、衝撃のショックで骨が折れたりひびが入りやすくなります。また関節軟骨がないと、関節を曲げるたびに骨と骨とが擦れ合って、骨がすぐに擦り減ってしまいます。関節軟骨は3〜5mmの厚さしかありませんが、飛び跳ねたりできるのも、膝などの関節をなめらかに動かすことができるのも、関節軟骨の働きのおかげといえます。

関節軟骨の表面は滑らかで弾性に富んでいます。いわば水分を十分に含んだスポンジのようなもので、血管は通っておらず、関節にかかる圧力の変化によって関節液や骨組織から栄養分を受けています。
要するに膝の屈伸や歩行などの運動が、関節軟骨に栄養を与えているのです。そして、この軟骨は損傷を受けると修復が難しくなかなか治癒しません。年とともに黄色く不透明になっていき弾性も失われ、厚さも減少していきます。そうすると関節の弾力性が低下したり、損傷を受けやすくなります。さらに、靭帯や腱の結合組織が硬くもろくなり、関節が硬くなってきます。この変化によっても関節の動く範囲が制限されます。ですので、老化を防ぐためにはしっかり正しく歩いたりストレッチすることがとても大切になってくるわけです。

靭帯(じんたい)は、丈夫な線維性の束で、コラーゲンと弾性線維からなる結合組織です。靭帯は弾性線維によっていくらか伸び縮みします。靭帯は、関節の周囲を取り巻いて連結を強め、関節を強化し安定させています。


脱臼が癖になりやすいのは何故?

脱臼とは、ーーみなさんご存知だと思いますがーー関節から骨の関節面が外れることです。 脱臼が起きると靱帯や軟骨も当然損傷します。私は肩関節を亜脱臼(不全脱臼)したことがあるのですが、脱臼が起こると本当に痛いです。関節が元の位置に戻されるまでは動かすことも何も出来ません。上肢の関節脱臼を整復しても靱帯や軟骨の修復がされないと再脱臼を起こしやすくなります。

もともと軟骨は再生されるのが非常に難しく、例えば肩関節の前方脱臼(肩が前に外れる)の場合、最初の脱臼で肩関節の適合を高める役割をする関節唇という軟骨を損傷するため、しっかり固定をしても再脱臼の危険性は高くなってしまいます。再脱臼を予防する一番の方法は靱帯や軟骨の修復がされるまでとにかく安静固定を行うことですが、一度起こった脱臼が癖になりやすいのはそういう理由があったのです。ですからいったん脱臼してしまった場合は、関節まわりの筋肉をつけて強化していくことが大切です。