ボディセラピストへの道のり#2
その後 家を飛び出し、一人暮らしになりました。
そして私を変えたイルカと小笠原にもっと近づきたい!!
もっとイルカと一緒に泳ぎたい!という思い一心で、
ドルフィンスイムやスキンダイビングの練習を始めました。
それまではカナヅチではなかったものの、潜ることなんてできなかったのです。
都内の練習会に行ったり、沖縄や御蔵島に頻繁に行くようになりました。
その頃から、からだと心のバランスが、体調や病気にものすごく関係していると
実感し、もっとからだのことを知りたいと思うようになりました。
西洋医学以外の考え方にも興味が出てきました。
そもそもベーチェット病は西洋医学的には
原因が不明なので対処療法しかないのです。
でも、なんとなく私のケースは、「背骨が曲がってるからじゃないか」
「冷えてるから」「滞りがあるせい」「心の奥底にある無意識下のストレス』
というような気がしてなりませんでした。
でもそれはただの感覚であって、そもそも私はまだ何も身体のことを知らない
。
まずは身体がどうなっているのか、理論的な解剖生理学をしっかり勉強した上で、
その感覚が正しいのかどうかを知りたいと思ったのです。
ちなみに、何故ベーチェット病が悪化すると、神経や腸や目にまで
影響を与えるかは未だにわかっていませんが、
おそらく「自己免疫疾患ではないか」というのが
一般に言われていることのようです。
自分で免疫系を壊してしまうのが、自己免疫疾患です。
正しいはずの免疫細胞を自分で殺してしまう・・・。
何かの信号を読み間違えたかのように。
家を出てから後、体調は見違えるようによくなっていきました。
アルバイト先は立ち仕事で体力的にはハードでしたが、
もう投薬治療もせずに済み、元気でした。
むろん常にどこかでピリリとした緊張はありました。
どこかでぷつんと糸が切れると
孤独の淵で絶望のどん底に落ちてしまうかもしれない・・・
という思いは、けれども少しずつ、時間とともに薄れていき、
そして今後自分がどうして生きていきたいのか?
という方向に意識が向けられていきました。
ハワイ島にも野生のイルカがいるらしいことを知ったのはそんな頃でした。
そして、ハワイ島の情報をネットで探しているうちに、
その後留学した学校HISMのことを知ることになったのです。
HISMは医学知識に基づいた治療的なマッサージを教えている学校で、
私の希望にぴったりでした。それになんといっても
休みの日にイルカと泳げるなんて、
そんなところは世界中探してもおそらくここだけでしょう。
もうこれは行くしかない!と決めました。
そして、数々の金銭的精神的物理的試練を乗り越えて
とにかくなんとか留学にこぎつけました。
学校の授業は、朝9時に始まって夜9時まであることもあるし、
宿題、テストは想像以上の難しさ。解剖学や筋肉の授業は、
大学でも教えているという先生が早口の英語でがんがん進めていくし、
マッサージ理論の授業は整形外科の病理学のようで、
筋肉のことがわかってないと理解不可能。
英語と授業の内容そのものの難しさのダブルパンチで
相当ストレスが溜まりました。本当に時々泣きながら宿題やってたりして。
しかもハワイなのに住んでたところの標高が高いため(約350m)
冬は寒くて眠れなかったり、車が坂道で爆発!したり、
人間関係がぎくしゃくしたり、まあいろいろありました。
当時セラピスト修行日記というブログを書いていたけど、
まさに修行という感じ。イルカと毎日泳ぐ夢も
精神的に海に行く余裕すらなく、結局は年に数回泳いだ程度。
でも、岸から泳いでイルカに会えるラッキーは
ここにしかないもの。存分に楽しみましたが。
そうして2004年夏に始まった留学生活は、
途中ビザトラブルによる帰国期間をはさみつつも、
2005年12月、ハワイ州認定マッサージセラピスト試験の合格、
学校の卒業というところまでなんとか到達して終えることになりました。
今思えば、やっぱり留学していた約1年半、
働きもせず勉強だけやればいいというのは
すごく贅沢な時間だったなと思います。
でも、もう一回やれと言われたら、返事は・・・「イヤ!」です。(笑)
