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試合直前トリートメントは瞑想状態

西村 数々のトリートメント体験をされた平井選手ですが、8月の沖縄大会、12月にエジプトで行われた世界選手権に試合前日や直前にうけたトリートメントはいかがでしたか？

平井 カラダの調整、トレーニングで溜まった疲れを解消してもらい、十分にバランスのいいしなやかな状態になった感じがしました。そして特にメンタル面の影響はとても大きかったですね。本番の前日は本当に不安や緊張でいっぱいになってしまうんですけど・・・

西村 そりゃそうでしょうね

平井 頭の施術などをしてもらうと無意識に力が入っていた頭皮や顔の筋肉なんかもゆるんで、いつのまにかものすごーくリラックスして、寝てるわけではなく覚醒はしているけれど、凄く深い静かな感覚になります。

西村 毎回のトリートメントでも採り入れているのですが、頭蓋仙骨療法(クレニオセイクラル）が効きますよね、試合直前は。

平井本当に効きました。沖縄では競技の水に入る直前までやってもらいましたが、その深い静かな感覚のままで本番を迎えられたので非常にいい精神状態で潜ることができました。

西村 その深い静かな感覚というのは瞑想に近いような感じですか？

平井 瞑想そのものじゃないかと思います。エジプトでは更に深い瞑想になりましたね。施術をうけた他の選手も同じ感想を言っていましたよ。

西村 フリーダイビングと他のスポーツの一番違うところは、他のスポーツは試合直前は精神的に多少は落ち着く必要があるのですが、筋肉はウォーミングアップのためにしっかりと刺激を与えるんです。でもフリーダイビングの場合は心拍をいかに下げて瞑想状態に近づけるかがキーとなるので、あまり筋肉を刺激させたりするワークは行いませんでした。それがよかったようですね。

平井 そうなんです。トレーニングの間は筋肉を整えてもらう、そして直前はメンタル面重視でそういうスケジュールを判断してもらえた点と、何よりばななん自身のエネルギーに癒された。

西村 あらっうれしいお言葉！

平井 テクニックだけでなくそういう部分も非常に大切な部分だと思いますよ！エジプトでは本当にばななんがいてよかった。

西村 沖縄大会に遊び気分でボランティアに行くことにしてそれがエジプトの世界選手権のコーチにつながるなんて思いもしなかったけれど、私にとっても本当にいい経験ができました。まあコーチは名前だけだけど、でもまあちょっとは精神面でのリラクゼーションには役立てたかしらと。

平井 そうですね、私たち選手はまるで「偉大なおかん」に抱かれてる感覚でしたから・・なんか安心できるというか。そういう中でリラックスできていっぱい笑うことができていい集中へ持っていけたんだと思う。

西村 おかんって・・・褒め言葉・・・ですよね？（笑）

平井 もちろん！！！ビッグマザーよ〜

西村 それはよかった（笑）私は選手のみなさんと一緒にいて自分のからだがいかに怠けているかがすごくよくわかって非常に反省しました。からだとこころが密接につながっているとあれほど自分で言っているのにこの怠けたカラダはダメじゃないかあーーっと。

平井 私も・・海外のアスリートを見てまだまだ未熟だなーと思いました。逆にこれからもっと変われる可能性も感じましたけれど。

西村 まだまだお互い発展途上だから、もっと大きく成長できるってことですよね！

平井 カラダというと、ばななんのトリートメントは本当にしっかりしたものなので、結構体力もエネルギーも使いますよね。

西村 使いますねえ〜

平井 実際受けると、これを１日何人もするのは無理だよなぁと思います。

西村 もちろん、いろんな邪念？のような悪いものを受けないようにするテクニックなどは用いてトリートメントしているんですけど、それでもやっぱり体力、気力を使う。そういう意味ではセラピストもアスリートみたいなものなんです。一回一回が勝負だし。

平井 本当にそう思います。

西村 だから今年は私もみみずんを見習って少しトレーニングしようと思っています。フィジカルトレーニングもやっぱり重要。今年は走る！泳ぐ！動く！1年通して働ける長距離ランナーのような体力をつけるべく、がんばろうと思っています。

平井 おお！ぜひがんばりましょう。私もがんばります。

西村 それと私ももうすこしフリーダイビングを知りたくなった。みんなが魅了される深い世界を知ってみたいですね。

平井 ばななんが水の中で感じることはまた違うかもしれないですね。いろんな気づきがあると思いますよ。海と自分、自分と自分、とかね。