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プロフィール

平井美守珠 フリーダイバー
ヨーガインストラクター

フリーダイビング競技2種目(コンスタントウィズフィンスタティック:解説)の日本記録保持者。2008年世界選手権において、個人成績総合2位の記録でチームを牽引し、日本女子団体銅メダルを獲得する原動力となる。
モアナブルースポンサードアスリート。



     



平井美鈴選手インタビュートップ

水深60mの世界

西村 水深60mの世界・・・以前もお聞きしましたが、ものすごい圧力なんですよね?その中で魚を見る余裕があるというのはすごいことのように思えます。

平井 はい。圧力は強いですね。毎回自分の身体の限界を感じるのですが、身体の中でも特にお腹と胸郭がつぶれているのを感じます。正直心地よくはないです。でもターンをするときは頭が上になるからか、その圧力が少し和らぐ感覚があるので、その時の海の雰囲気と自分の感覚で毎回いろんな体験をするんです。
今回は、競技中はお魚を見られませんでしたが、練習中に魚の中で潜れたことで、海の命の豊かさはもちろん、人間だけで行うのではなく自然の中で成り立つスポーツなんだなということを改めて感じました。こういう美しい海がずっと永遠に残っているといいなぁと思いながら練習していましたね。

西村 紅海は素晴らしかったですか?

平井 はい!とーっても美しい海ですね。ダイビングや海のレジャーのリゾート地になっている理由がよくわかりました。海の自然も素晴らしいのですが、釣りや魚突きをしないなど、それを守るルールがあるというところも素晴らしいと思いました。

西村 ちなみに、60m前後を潜っていて、息苦しさというのはいつ頃から感じはじめるのですか?

平井 そうですね、一番下のプレートまで潜り、ターンをした後は加速をつけるために少し強めに泳ぐのですが、その周辺からですね。息苦しいというよりは全身の疲労感や酸欠の感覚がとても辛いです。

西村 それらを感じながら上昇してくる、ということですか?

平井 私の場合はそうですね。潜行(もぐる時)はとても気持ち良く集中できていると水に溶けてしまいそうになる感覚もあるのですが、ターンをしてからの帰り道は、まず水圧に負けないように加速をつけて強く泳がなければいけません。そのときに乳酸が溜まってダルくなってしまったり、呼吸をしたくなると気持ちが不安になり、その不安な気持ちがさらに脳内で酸素を消費してしまうので、帰り道はどちらかというとしっかりと気持ちを強くもって気合い!で戻ってきます。

心の力が強さを生む


西村 気合い!ですか・・・(笑)

平井 気合いですよー。身体がもう限界に近い状態ですから最後に気持ちがフッと緩まないように、心を強く持ちます。

西村 フッと緩んでしまうとやはりBO(酸欠失神)につながってしまうのですか?

平井 そういうケースが多いと思いますね。浮上後に気合い で持ち直している選手もよくみかけましたね。見てるほうはドキドキですけど。

西村 なるほど。そうするとやはりフリーダイビングは「心の力」も必要なんですね。
体力だけでなく、心の力が他の競技よりも重要になってくる。

平井 その通りですね、今回の日本女子は「心の力」が最高に強かったと思います。

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