プロフィール

モアナブルーのサポートを受けて

西村 今回の大会は、前回の世界選手権に続いて、ばななんこと私、西村がコンディショニングを担当しましたが、それについてはどのように感じられましたか？

平井 競技のサポートとしては2年前からお世話になっています。大会期間中のトレーニングは今回のように長い日程になることもあり、疲労の蓄積やストレスを取り除くことがとても重要になってきます。ばななんにはトレーニングでの疲労を取る為や精神的な緊張からくる凝りなどの身体だけでなくメンタル面もとてもリラックスできる施術をしてもらいました。

西村 2年前と今回の違いなどもありましたか？

平井 とくに今年は2年前とくらべて更にがっちり精神面に効く施術だったと思います。マッサージのはずなのに瞑想しているような状態になり、受けた後はとても心が静かになり集中しやすくなりました。

西村 今回は3種目とも競技前日の夜か当日朝に施術することが多かったですが、施術前後になにか意識が変わったりしましたか？

平井 一番大きかったのは、漠然とした緊張や不安感が薄らいだことでしょうか。
前夜にぐっすり眠れましたし、疲労を感じている部分を集中的に施術してもらうことで、実際翌日の調子も良いのですが、施術してもらったという安心感が高まりました。

西村 貯まった乳酸を流すといった肉体的ダメージを回復させるよりも、精神的な効果のほうが高かったのですね。

平井 私には両方効果は高かったのですが、精神的なリラックス効果は抜群に効きましたね。頭の施術は特によかったです。フリーダイビングは緊張が直接成績に左右するメンタルスポーツなので、本当にぴったりだと思います。

瞑想効果が高い試合直前の施術

西村 頭の施術というのは、クレニオセイクラル（頭蓋仙骨療法）といって、マッサージではなく、非常に繊細なワークなのですが、これが非常に瞑想効果が高く、スポーツ選手のようなメンタルを鍛えなければならないような人にも効果的だと思っていました。今回は、私も２回目ということもあり、前回手探りでやってきたことをもっと活かしたいという思いがありましたし、メダル争いをしているというプレッシャーもありましたから、お互い高い意識の中でいいセッションができたように思います。

平井 そういう気持ちが日本女子をメダルに近づけてくれたのだと思っています！

西村 そうであればうれしいですね！　

平井 競技直前や朝や前日など、どの時点で受けたら最良なのかはまだわかりませんが、多くの方にぜひ体験してもらいたいですね。瞑想をしている状態になったり、あるときは熟睡してしまったり、いろいろですが終わったあとはとてもスッキリします。

西村 思ったのは、個人によって最良というのは違っているのかも、ということです。ですから、どの時点でどういう施術をするのかを、選手とセラピストが相談しながら、組み立てていけるようになるともっとよくなるのではないかな、と感じました。

平井 そうですね。競技への準備の仕方も選手によって違うのでそれに合わせて施術してもらえると可能性が広がりますね。あと、感じたのは、ただ受け身でマッサージしてもらうのでなく施術を「内観を見つめる」ような感覚や、なりたいイメージを思い描きながら受けると効果が高まるのかなと思いました。

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