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2006年09月28日

●フリーダイビング選手へのサポート-3-

平井選手が始めてサロンに来てから約半年が経とうしていました。その間私がまたハワイ島に1ヶ月半ほど行っていたりしましたが、ほぼ継続的に1ヶ月に1,2回の施術を行いました。最初はがちがちだった筋膜の引きつれや腰のしこりのようなものも、回数を重ねるうちにだんだんほぐれ、施術中の本人の感覚も気持ちよさに変わっていきました。(状態が悪い人ほど「痛み」や「くすぐったさ」を感じるものなのです)

フリーダイビングは他のスポーツ競技とかなりその性格が異なっています。普通なら大会前は瞬発力、持久力を高めるために筋肉を刺激するようなマッサージを行いますが、
フリーダイビングの場合はより無に近いリラックスできるような状態にもっていきます。ヨガのシャバアーサナ(屍のポーズ)の境地に近い状態です。
なぜなら、人はものを考えると酸素を消費するから(!)です。究極の息こらえであるフリーダイビングの場合、余分な酸素をいかに使わずにいられるかが非常に重要で、筋肉や心の緊張が酸素の無駄な消費へとつながります。

試合3日前に彼女のからだをトリートメントしたとき、「もしかしたらこれはいけるんじゃないか?」と思いました。それは今までなかなかできなかった腰部のトリートメントでかなり深いところまで入ったこと、それから横隔膜や肋間筋といった呼吸に不可欠な筋肉のトリートメントがかなりうまくできた感覚があったからです。