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2006年09月28日

●フリーダイビング選手へのサポート-4-

試合は土日の2日間行われ、前日の金曜日に公式練習および深度申告があります。私は木曜日に沖縄入りすることになりました。

当初私は、試合そのものには帯同せずに宿舎で待機し、夕食後など空いた時間に選手にマッサージできたらいいなと思っていました。それがなんと最終的には、平井選手とともに選手船(競技は海で行われるので深度が取れるところまで船で移動し待機するのです)に乗り込み、競技直前のタイムサポート(何時にどのエリアに行ってウォーミングアップを手伝ったりする)ことになってしまいました。「秒数数えるだけだから」って言われたけど責任重大やん!!

試合は午前午後に分かれて行われました。競技は海上で行われ、基本的に選手はそれぞれの時間になると静かに潜行しタグを取ってくる個人戦なので、見ていてわくわくするとかそういう類のスポーツではありませんし(笑)観客もいません。
逆にいえばなかなか競技中の様子を見ることができないスポーツなので、私はその現場を間近で見られたということで非常にラッキーだったのだと思います。

直前の練習日にはじめて船に乗り込みました。沖縄、真栄田岬の海は深く美しい青。久しぶりに青い海をみてちょっとウキウキ。がしかし、海は非常に流れが強く、潜行する際に使うロープが流れて真下に落ちるはずが斜めに走っているような状態で、フリーダイブで深度練習するには相当きつい条件のようです。

数回ウォーミングアップで浅い深度(といっても20m位ですが)をやり、その後申告深度あたりまでの本番さながらの練習を1回やります。フリーダイビングは非常に危険で何度も深度練習をすると疲れがたまりすぎたりしてブラックアウト(BOともいう。失神すること)の危険があるため、大深度の練習は多くはやらないそうです。

「怖いよ~」といいながら潜った大深度練習、息も絶え絶えで「もうだめかも・・・」なんて言っていた平井選手ですが、記録を見るとなんと自己新!全くダイブウォッチなど見てなかったので、自己新記録の深度まで潜っているなんて思いもしなかったようです。56.6mという記録は彼女自身の今までの記録を4m上回るもの。す、すごすぎる。

その日の夜は、明日の本番に向けて、約1時間のトリートメントを行いました。リラックスすることを目的に、全身のオイルとクレニオセイクラルで頭蓋調整。サイナスが水圧で詰まりやすいので、前頭骨や蝶形骨のの解放テクニックや耳抜きがしやすいようにTMJ(顎関節)の調整など。
見た目には単に頭を軽いタッチで触っているだけのどうってことない施術に見えますが、受けているほうは深い瞑想しているような状態になりあっというまに寝てしまう方がほとんどです。