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2010年11月30日

●クレニオの奇跡

先日、初めてご来店、というお客さまがいらっしゃいました。
わりとみなさんそうなのですが、初来店のタイミングって、モアナブルーを
何かのきっかけで知って、ホームページをお気に入り登録したものの、
それからずいぶん時間が経っていて、いつか行こう、と思っていたのが、
あるとき急に思い出して予約する!というパターンが多いようなんです。

何かやはり、自分の中で今だ!という声がして、それをキャッチした人が
行動を起こされるのかなって感じたりします。
ベストなタイミングってきっと誰にでもあって、
それが無意識のうちにわかるのでしょう。

さて、その初来店のお客さまですが、いろいろとお話を聞いて
なるほどなるほど、と納得。なんとなくですが、
みなさん本当に肉体的にも精神的にもギリギリ、
っていうところでモアナブルーを頼りにしてくださるのだなとわかり、
身が引き締まる思いですし、やりがいも感じます。

カウンセリングで身の上話的にざっくばらんにいろいろなお話を聞いている中で、
その人のからだの問題点も浮き彫りになっていきます。もちろんこころの問題も。
でも、そこで私は、じゃあこの箇所を重点的にやろう、とかそういうことは決めません。

どんな人でも、その方のその日のからだを見て、触って、
それからやることが決まります。
手が勝手に動く、という感覚もあります。

その方のセッションではとても面白いことが起こりました。

akiya_sunset38.jpg

クレニオセイクラルという施術を、Moanaオリジナルのコースでも
必ず少し入れるのですが、これはとてもソフトな施術であるにもかかわらず、
ものすごく強力なものでもあると私は感じています。
脳脊髄液の流れを整えるワークなのですが、そのことが肉体レベルだけではなく、
精神的、霊的なレベルにまで浸透するような、それくらいパワフルな施術です。

主に頭をホールドして、頭蓋骨の縫合と呼ばれる部分にアクセスして、
微細なクレニオリズム(脳脊髄液が流れる際に感じるリズム)をキャッチします。
その微細なリズムの乱れや強弱を確認しながら、からだがそれに反応して
治癒していくのを見つめます。

お客さまは、何かガマンを強いられることが多かったのか、クレニオリズムも、
もう少しで何かが流れそう、というところで、踏みとどまっているような、
そういう感覚がありました。リズムが途切れ途切れというか、出てこない・・・というような。

そこで、ふと、首の凝りを先に取ってみようと思い、胸鎖乳突筋と斜角筋という
首の筋肉にアプローチして、首まわりの流れをよくしました。
そして、最後にちょっと調整するために、頭の後ろのある部分をホールドしたところ・・・。

本当に何か堰が切れたみたいに、ダーっと涙が。

一度あふれると、なかなか止まりません。
何も話しかけたりもしていませんが、突然それは起こったのでした。

ああ、首で何かが止まっていて、そこを解放してあげたら、
急に感情が流れ出したんだなとわかりました。
あとでお話を伺うと、自分でも何が起こっているのか、すごく驚いた、
過去の子供時代の感情などが蘇ってきたとおっしゃっていました。


実はこういうことは、セッションではわりとよくあることだったりします。
何か話したりするわけではないのに、急にからだが解放されると、
気持ちが解放されて、癒し、と呼ばれるプロセスがはじまります。
こちらのお客さまの場合は、たまたまそれが涙を流す、という
わかりやすいものでしたが、クレニオセイクラルセラピーでは、
常にこういった解放のプロセスが行われているようです。

セラピストの意思はそこには全く入っておらず、
私はただ、頭蓋仙骨リズムを感じているだけなのですけれど。
そこがこの施術のすごいところだと思っています。


また、クレニオセイクラルセラピー単体でもすごいのですが、
これと筋膜・筋肉のリリースを合わせると最強だ、と私は常に思っていて、
モアナオリジナルはそれを提供しています。
日本でもこの2つを両方同時にされている方はほとんどいないはずなので、
そういう意味では自信をもって、私の施術はオリジナルだ!と言い切れます(笑)

こうした深い深い癒しが起こるとき、
セラピストの私自身もとてもうれしいですし、
そしてそのことで、私もまた同時に癒されているんだな、と感じます。

ボディセラピストという職に就いて、こうしてお客さまと
向き合うことができて幸せだなと思う瞬間です。

ご来店本当にありがとうございました。

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