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2010年12月02日

●フリーダイバーのボディメンテ

モアナブルーでフリーダイバーの平井選手をサポートしていることは、先述のブログサイトにも書きましたが、私自身がフリーダイビングを少しかじっていることもあって、平井選手の他にも友人であるフリーダイバーがときどきサロンに通ってメンテナンスしてくれています。

今週末、久しぶりにプール(そう、フリーダイビングって海だけじゃないんです)の大会があることもあって、大会前のメンテナンスのためにここ数週間で何人かの出場選手が来店し、施術を行いました。
先日は、いつも定期的に施術を受けてくれていた選手の方だったのですが、少し夏の間都合があわず、約半年ぶりにご来店してくださいました。そしてセッションが始まったのですが・・・。

上半身が動かない、固まっている気がするとのご自身の申告通り、かなり肩・首まわりの凝りが激しく、背中の筋膜が硬直したような状態でした。
「ちょっと痛いけどがんばってね〜」と声をかけ、筋膜リリースを行いましたが、背中の肌色は真っ赤になっています。(張りが強いと赤みが大きく出ます)
あ〜いたそ〜・・・(笑)

しかし、オイルを使わずに筋膜をもとある位置に戻すこのリリースを行うと、背中が本当に溶けたみたいな感覚になって、その後の深層筋へのトリートメントが劇的にやりやすくなります。というより、これをやらずに無理に筋肉を刺激してしまうと、筋線維が壊れてよけいに痛くなる、いわゆるもみ返し状態になりやすくなってしまいます。

wc_sky.jpg

フリーダイビングの種目でプールに浮かんで静かに息を止めて何分持つか?というスタティックアプネアという競技種目があるのですが、このときに、筋肉の凝りがあると、うまく力を抜けなくて無駄なエネルギーを使ってしまいがちです。息を止めているときに一番大切なのは、脱力。力を抜くことなんです。そして頭をできるだけ使わないこと。無心・無重力でいられると一番息を長く止められるようです。(もちろん他にもテクニックはありますが、一番重要なのはその部分のよう)

ですから、できるだけ筋肉の張りをとり、そしてクレニオセイクラルセラピーで頭の中のごちゃごちゃ感を取り去ることができれば、かなりこの種目での伸びが期待できると思っています。

施術後、死ぬほど痛かった、失神寸前だったとかなんとか言われてしまいましたが(汗)アスリートに対しては、それで成績が伸びるなら、と容赦ないわたしです(笑)。実際数日後は、上半身がかなりラクですという報告をいただきました。これで本番も成功間違いなし!?

いろいろなアスリートの方のメンテナンスをさせていただいてますが、やはり自分が関わっているスポーツだと、より何をすればよいか?ということがわかりやすいのかなと思います。
ランやバイク、トライアスロン、スキー、サーフィン、そしてフリーダイビング。いろいろこちゃこちゃとカジっているわたしですが、多少は役に立てられているのかな・・・。

野球やサッカーなど、球技系のスポーツはまたからだの使い方が違うのかな?
興味が尽きることはありません。これからも、チャンスがあればいろいろな選手の方のトリートメントができればいいなと思っています。

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2010年7月 沖縄で行われたフリーダイビング世界大会でのスタティック競技の様子