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2007年06月21日

●6月15日-1 ケータ島へ

朝8時に今日のツアーは始まった。今日は小笠原父島より少し北に戻ったところにある無人列島、聟島(むこじま)列島、通称ケータ島に行く1日ツアーだ。何故ケータというかは諸説あるようだが、昔ここになんとかケータさんという人が住んでいて、ケータの島、ケータガ島となってケータ島と呼ぶようになったという説を船長の田中さんは支持していた。今は無人島となっている聟島列島だが、戦前までは牧畜や農業などで生計を立てている人がいたらしい。

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ケータの嫁島「マグロ穴」

ちなみに小笠原諸島は父島、母島をはじめとして、家族の名前で島が成り立っている。誰がつけたかは不明らしいが、父島はだいたい男系、兄島、弟島、孫島(性別不明だが)などで、母島の近くには妹島、姉島、などがある。そして聟島列島には嫁島、媒島(なこうどじま)などの名前がつけられている。

ケータ島に到着するまでは、おがさわら丸よりも速いクルーザー船、ミスパパヤでも1時間以上かかる。が、昔は船で4時間、往復8時間なのでとてもじゃないけど日帰りで行けるところじゃなかったのだが、釣り好きの田中さんはケータが好きで好きで、いつか日帰りで行ける船を造りたいってことで、今の船を(特注でエンジン増強して)買ったと聞いたことがある。

ダイビングなどで船でポイントまで行く場合、遠いと船酔いなんかで「え〜っ」ってなることが多い。確かに和船や小さい船だと屋根がなかったり落ち着いて座ってられなかったりするので苦痛かもしれない。またもちろんミスパパヤでも酔う人は酔う。
でも私はこの船だと、どれだけ揺れててもジェットコースターみたいに上下しても何故か酔い止めなんて飲まなくても絶対酔わない。そう思ってるからよけい酔わないのかもしれないけれど。
なので、イルカを探しつつ走る約1時間の船旅も楽しくてしょうがない。時折並走するカツオドリ、オナガミズナギドリ、アナドリなどの野鳥たち、海の上を飛ぶトビウオ、晴れた日には虹が見えることもあるし、マンタやマンボウに会ったこともある。毎回ワクワクするクルージングなのだ。

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ツノダシちゃん

しかし今日もまた曇天。天気予報は雨マークだったが、どうやら雨はもちそうだし薄日も射してきた。よしよし、私の晴れ女度もなかなか上がってきたぞ。。。。

だんだん聟島列島の中で一番父島に近い島、嫁島が見えてきた。ここではよくイルカと遭遇する。ツアーのパンフには「このツアーではイルカとの遭遇率99%以上!」とか書いてある。私は幸いツアーに出てイルカを見なかったことは一度もないのだが。。。。
嫁島まわりをゆっくり一周する。相変わらず潮まわりが悪く、水温が低そうだ。。。多少うねりも入っている。イルカを探しつつぐるりと一周。あれ〜おかしいな〜今日は見当たらないねーどこ行っちゃったんだろう。。。

そんなときはとりあえず泳ぎましょう。というわけで、日本中のスキューバダイバーが泣いて喜ぶ憧れのスポット、ケータの嫁島のマグロ穴で泳ぐことになった。
泳ぐといっても、足の着くビーチで休憩、、、なんてことではない。流れがある水深20mくらいのところをドリフトしながら(流されながら)泳ぐのだ。泳げない人、自信がない人はスタッフが持っている浮き輪につかまったり、ライフジャケットを着て浮きながら流される。
ダイビングだったらエントリーが難しいような荒れた日でも、パパヤのツアーは気にしない。「はいどうぞーー」の声で一斉にどぼんと入っていく。(もちろん船に残ることは可能。泳がない人もいる)さくっと気軽にすごいことをやるのがここのツアーの特徴だ。

こういうダイビングスポットは、ときどき群れや大物が入っていることがあって、そういうときは本当に竜宮城ってこういうところかもって思うくらいにぎやかだ。熱帯魚というよりは群れと大物がすごいのが小笠原の特徴だ。クマザサハナムロ(沖縄でいうところのグルクン)や、ウメイロモドキという青と黄色が美しい魚が群れてるところに当たると、天国みたいだなーなんて思う。

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ウメイロモドキの群れ

また、このマグロ穴というスポットは、その名の通り、イソマグロというマグロがぐるぐる回って半分住み着いてるのが特徴で、時には人間サイズのでかいマグロがいることもある。このイソマグロというのはあまり美味しくないらしく、漁師が獲らないのでずっといるらしい。秋はあまり見かけなかったイソマグロだが、春から夏にかけての今回は50以上のイソマグロが水深4-5mのところをまわっていた。カスミアジらしき魚もいた。
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暗くてすみません、、、イソマグロ 写真より実物のほうが大きく感じます

コメント

おお。ここは!
ダイビング経験が数えるくらいしかないわたしのくせに、潜ったことがあるぞ。マグロすごい迫力なんだよねー。

ウメイロモドキ、イソマグロもすごいですね。

毎回日帰りケータですが、いつかあの無人島で1泊ツアーをしてみたい夢があります。

いいな。海できもちよくなりたいな。

大物のイソマグロがぐるぐる…すご〜い!

魚群満載だぁ。

小笠原、おそるべし…!!

自分と同じ名前があったとは…
タイトル見て驚きました(笑)

ダイビング、楽しそうですね。いつか自分も挑戦できればいいなと思います。

>らむねさま
おおっ久しぶりー♪ここでダイビングしたことあるんだねー。私も前回来たときは、ケータの1泊お泊まりダイビングツアーに参加したよ。マグロ穴は行かなかったけど、四の岩のエビ団地とか、針の岩とか大物三昧ですごかった〜。マグロ穴はダイビングだとゆっくり見られていいだろうねー。私は素潜りなので、水深10mで止まるほど息がもたない、、、でもエアがない分マグロにかなり近づけます。(イルカと同じくエアの泡を嫌うらしい)

>笛吹童子さま
むかーしはパパヤでも泊まりケータやってたらしいね。でも夕食にアカバの中華風あんかけとか作ったり凝りすぎて疲れるからやめちゃったと田中さんが言ってた。今はダイビングの船もアンカリングで船泊だからキャンプはできないみたいねー。

>ぴよさま
海はいいですよね〜 青い海は本当に気持ちいい!

>のんのんさま
魚群多し。でもイルカばっかり見てるから、イソマグロでさえそんなに大きいとか思わないのは、贅沢すぎるのか?(笑)今回のマグロ穴はまあまあいい感じだったよ。あれでもう少し水温高くて色が抜けてて、更にもう少し上のほうに魚が上がってきてくれたら最高だったんだけど、、、贅沢ですな(笑)

>匿名さま
匿名だけどケータさんなのですね(笑)
おそらくKKさんかと思うのですが、、、違ってたらごめんなさい。
ちなみにこの写真はダイビング(スキューバ)じゃなくて素潜り(スキンダイビング)で撮ってます。密かな誇りです(笑) 海の中は本当に別世界ですよ〜是非体験してみてくださいね。

そうです、KKでしたー!
素もぐりかー…、すごいです!

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