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2008年09月30日

●ホテルの様子 〜エジプトよもやま話その5〜

シャルムクラブ&クラブリーフホテルというのが今回の世界選手権の大会会場になるホテル。この2つのホテルは隣り合っていて、自由に行き来できる。で、日本チームが宿泊したクラブリーフのほうが、多少高級?っていうことになっている。実際2つのホテルの夕食を食べ比べたけれど、確かに似てるけど微妙にクラブリーフのほうが美味しかった気がする、、、。海に近いのはシャルムクラブのほうなんだけれども。

どちらも基本的にイタリア系のリゾートホテルらしく、しかもホテル内にイタリア版クラブメッドみたいなクラブもあって、陽気なイタリアンがクソあつい昼間からサルサ教室とかで盛り上がってたり、夜中は深夜1時過ぎまで野外ステージで音楽がガンガンかかってみんな踊り狂っている(見てないけどたぶんそう)。明日早いのに夜中にYMCAなんて大音量で鳴らすな〜!!特に金曜の夜がすごかった。。。
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ホテルのフロントもイタリア語は出来るけど英語はちょっと、、、みたいな人も結構いていやいやまいったなという感じ。ただしそうはいってもスタッフはみんなエジプト人だから、片言のアラビア語を話すとみんな大喜び!アッサラームモアライクン♪(こんにちは)とかショクラン(ありがとう)と数字とかしか言えないけど、それだけでも全然みんなの対応が違う。

3週間も滞在してると、なんか顔見知りみたいなスタッフも増えてきた。いつも近くに寄ってくる猫もいて、ときどき部屋にまで入ってきて遊んでたりした。まだ小さくてやんちゃなんだけど、こらって怒るとすぐにびくっとなっておとなしくなるのがかわいい。

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2008年09月28日

●ハワイ島にて

オアフに1泊してからハワイ島入り。
なんか、ヴォグ(火山灰)の影響で空が、、、青くない!薄曇りの日本みたいでなんか違う〜お天気もあんまりよくなくて、毎日どこかでポロッと小雨が降ったりしてます。

木曜日からクレニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)といわれる施術のワークショップを受けているところ。このワークショップを受けるのは3回目なんだけど、毎回毎回本当に奥が深くて、大きな気づきがいっぱいある。解剖学の話も結構出て来て、(脳と脳脊髄液と頭蓋骨の構造が非常に大切なので)英語の授業で毎回いっぱいいっぱいな感じ。

けど、先生はいつも素晴らしいし、こういう授業は日本ではなかなか開催されないんじゃないかなと思う。授業の進め方といい(難しく思えることをいとも簡単にマスターさせる方法がすごい)、本当に充実している。

しかも、ワークショップはいつも高級ホテル(今回はワイコロアマリオット)で行われるので、プチセレブ気分(笑)だったりもする。

今日はこれから(現在朝7時過ぎ)3日目が始まる。
新生児と子供に対するクレニオのデモンストレーションやカラダ全体をどのように査定していくか、といった総合的な話に入っていくクライマックスの日だともいえる。クレニオの話は書くと非常にマニアックかつ長くなりそうなので、また別の機会に。

とりあえず今から行ってきまーーす。
(エジプト話とごちゃごちゃになってごめんなさい〜。ヒマだったから飛行機の中でエジプト話の原稿は書いてたんです)

2008年09月27日

●スタティック開始 〜エジプトよもやま話その4〜


スタティックが始まった。この競技でも申告した時間で競技順が決まる。が、コンスタントウエイトの場合はその申告通りの深度に達しない場合はペナルティだし、その深度以上行くことは許されないから非常にシビアに申告しなくてはいけないのだけれど、スタティックやダイナミックの場合は、申告よりも少ないとペナルティだが、申告時間や距離よりも多くてもペナルティとはならず、そのまま得点となるため、各チームいろいろと戦略を練ってくるところでもある。

特にスタティックはそばにコーチとして1人サポートでつくことができるのだが、その存在が他の競技よりも大きい。人によって息こらえを始めてから何分後にタッチや声かけをして欲しいかとか、カラダのどこかをホールドしてもらいたいだとか、いろいろと要望が多いし、何分位でどんなカラダのサインが来るかも人によって違ってくるから、いつまで粘って、いつから早く上がったほうがいいかを判断したり、顔を上げたらOKサインをするまでにしっかり声をかけるなど、お互いの連携も大事なのでできればいつも練習している仲間同士などのほうがよかったりする。

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そして、点数でいうと、コンスタントやダイナミックよりもこのスタティックでの点数がわりと稼ぎやすいので、団体戦では非常に大事な競技でもある。そして言うまでもないことだが、一人でもBO(ブラックアウト<失神)したら失格で0点になってしまう。また、あまり長い時間粘りすぎて、顔を上げてから手が震えてしまったりしてSP(サーフェースプロトコル<OKサインを出すまでの15秒以内の手順)失敗してしまったらこれまたレッドカードで0点なので、絶対安全なところで上がる作戦に出ていると思われる国も多かった。(そういう人は自己ベストよりも断然短い時間でさくっと上がってたりする)

しかしながら、コンスタントで失敗があった国などは、ここで挽回とばかりにスタティックで粘って、更にBOで失格、、、という国もあった。焦りが焦りを呼ぶというやつなのでしょう、、、。3種目そして3人での団体戦というのは、本当に気が抜けないのだ。

そして日本チーム。女子はみみずんこと平井選手が練習での自己ベストには届いていないものの、大会での公式ベスト記録に近い6分弱でホワイト。ここのところ調子が悪かったらしい北濱選手も無事ホワイト。そして、ずっとここ数年スタティックがスランプ気味でトラウマチックになっていたメグさんこと松元選手も4分後半でホワイトカード!だったはずが、、、、。

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昼間のプールはこんなかんじ

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2008年09月25日

●プールと街の様子 〜エジプトよもやま話その3〜

海の競技が終わると今度はプール競技に移る。次の競技はスタティック。水中でどれだけ息こらえができるかその時間を競うものだ。どの競技でもそうなのだけれども、この競技は特に精神状態がもろに結果に左右する。どれだけ集中できるか、そして集中するだけでなく、どれだけ体中の力を抜いてリラックスするか、何も考えないようにするか(考えると脳で酸素を消費するのだ)がタイムを左右する。

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大会会場になったプール

今回、最初は1日で競技が終了するはずだったのだけれども、なにせ9月上旬のシャルムエルシェイク、昼間の気温は40度くらいある。しかも9月に入ってラマダーン(イスラム教の断食月間)になった・・・とは関係ないと思うけど、とにかく暑くてプールの水温が34度ぐらいあるからウェットスーツ着てられないし、脱いだら脱いだで背中が暑くて焼けて気が散る、、、というわけで、日が沈んだ夜間に行われることになったのだ。

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スタティック競技本番中

スタティックの公式練習も夜間に行われた。屋外プールのナイターでスタティックなんてなかなか経験できないことだ。
それにしてもこのプール、世界選手権なのに50mプールじゃないというのもビックリだが、25mプールだと思っていたら、ちゃんと計測してみたら17cm足りなかったというおまけつき。スタティックでは関係ないが、次のダイナミックではみんな1mずつマイナス(1m以下は切り捨て)で計測されてしまうので、150m泳いだ!と思っても公式記録は148mだったりする。

しかも、床が変形していて、深いところは1.8m位あったと思うが浅いところは1.2mで、妙な段差があったりして、泳ぐのにとても技術を要するプールなのだ。幸い日本は練習環境があまりよくないので、深い50mプールで練習する人よりも25mプールで泳ぎ込んでいる人も多いから、そういう意味では日本有利だともいえる。ヨーロッパの選手はみんなふかーいプールで水温もつめたーーいところでいつも練習しているそうなので。

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衝突注意!

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2008年09月23日

●Fly to Hawaii

エジプトよもやま話も途中なんですが、ちょいとこれからハワイ島へ行ってまいります。
といっても遊びじゃないんです。クレニオセイクラルセラピーという技術をより深く学びに行ってまいります!

とはいえ、一応のんびりする時間も少しはあるので、火山活動激しいボルケーノ周辺へ行ったり、ワッツ初体験なども予定中。もちろんホナウナウの海にも入りたい。あわよくばドルフィンスイム、、、だけどこれはまあ運がよければってことで。

ハワイ島はわたしにとって修行の島なので、浮かれた気分はあんまりないけれど、あのでっかい土地のスケールと海とやさしい風にあたって、心身ともにリフレッシュ&リラックスできたらいいな。
というわけで、過去と現在がぐちゃぐちゃのブログになりそうですが、とにかく今から出発です!

こんどはパスポートなくさないようにしないと・・・

2008年09月22日

●競技開始 〜エジプトよもやま話 その2〜

開会式が終わって、いよいよ競技開始だ。私がセラピストとして選手にどんな施術やサポートをしていたかというのは、また別の機会に書くことにして、ここでは毎日どんな風に過ごしていたかをつらつらと書いてみようと思う。

コンスタントウィズフィンという海での深度競技が2日間。8月中は波もなくて穏やかな海だったのに、競技日だけ風は吹くわ表面上の波もサーフィンができそう!っていう位になって、海况が非常によろしくない状態だった。ちょうど大潮にあたっていたからなのか?

競技は深度申告に従って浅い申告順に行われた。1日目か2日目かは申告順に並べて奇数偶数で振り分けられるので、運にまかせるしかない。
競技前日の夜のイベントコミッティで自分の競技日時が判明する。その段階で、選手は次の日の行動計画を練るのだ。朝食を摂るかとらないか、いつ起床するか、陸上でのウォーミングアップをどうするか、などなど。

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白波立つなか競技開始・・・

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●何から書いていいのやら。〜エジプトよもやま話その1〜

エジプトから帰国して6日。帰国早々チームメンバーや応援してくれたフリーダイビング関係者を交えてのお疲れさま会もひらかれ、日本女子チームの銅メダルをみんなで祝福しあったり、みんなの写真やビデオを見たり。なんだかその映像を見ていると、自分たちがついこないだそこで経験した出来事なのに、もうはるか彼方夢のような出来事だったような気もしてくる。

異国の地での真夏の夢。

悪夢かと思うようなアクシデントもあったし、ものすごく楽しく充実した時間もあった。そのどちらもが今の自分にとって必要な経験だったと思うし、もっとずっと後から振り返ったときには、美しい思い出としてきっと忘れられないものになっているのだろう。

8月中は大会前のトレーニングで、ひたすらのんびり&海トレーニングに励んだ。ホテルの前にある海岸から少し泳いだだけでいきなり100mがつんと落ち込んでいるスーパーポイント。

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そんな場所なのに、まだフリーダイビングそのものに慣れていない私は、ウエットスーツ着てマスクつけて水面に浮いてるだけでいっぱいいっぱい。ある日なんて妙に緊張してしまって、潜ってから5秒ぐらいでいきなり息苦しくなったり!して。とにかくみみずんやMegさんの邪魔にならないように水面でカウントダウンしたり、撮影したりと精一杯のサポートをした。

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2008年09月15日

●エジプトLast day

13日帰国するはずが、なぜかまだエジプトはカイロにいます。

もういくつもの事件と物語があってここでは語り尽くせないのであとでゆっくり書くつもりだけど、とりあえずまず最初に日本女子チームがメダルを取る可能性があって、もともと取ってたチケットだと表彰式に間に合わないまま帰ってしまうことになってしまうとわかったので、思い切って変更することにしたのがはじまり。たまたま買ったチケットが帰国日変更可だったので、そして帰国便は火木土の3日かしかなく、せっかくなのでカイロの旅を楽しもうと思ってカイロで2泊して帰ることに。

その変更をするためにエジプト航空のオフィスに行き、帰ってきたタクシーの中で・・・。
なんと私はパスポートと現金とクレジットカード1枚が入った最重要ポーチを落として帰ってきてしまったのである!!!がーーーーーーん。
今までの15年以上の旅人生の中で初めての出来事。直前までものすごく警戒していて、最後に5ユーロを払ってそのままかばんに入れたつもりが、、、、。帰って来たらどこを探してもない。ホテルの前で料金を払って、その後どこを探してもない。

というわけで、その後ツーリストポリスに行って紛失届を出して(探しにでかけて帰ってきたら深夜1時)次の日は世界選手権最後の種目、最終日。これでメダルが取れるかどうかが決まるという大事な日だというのに、私は大使館に電話したり、カード会社に連絡したりと雑事に追われまくる。

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2008年09月06日

●もう何日めかわからないエジプト滞在

久しぶりのブログ、、、というより全然パソコンを見ない生活が続いている。
知らない間に福田首相は辞任してるし、日本経済はどないなってるねんと思わなくもないが、エジプトのホテルからほとんど出ない生活をしていると(海は目の前)そんなことすらどーでもよくなってくる。
今日が何曜日かもわからないし、エジプトにきていったい何日目かすらもわからない。

9月3日からフリーダイビングの世界選手権の競技が始まった。最初は海の深度競技、コンスタントウェイトという種目。8月中は結構海の状況はよかったのに、9月に入って急に風が出てきて表層の波がすごいことになってきた。深く潜る前には息を整えたり準備をするのだけれど、そのときに波があると呼吸をしている口に海水がどばーーっとか入ってきたり、波酔いしちゃったりして結構大変なのだ。

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