千枚田を過ぎて、テキトーに走り出す。集落名が書いてあり、コチラ→って感じの看板があるから大丈夫だろうと思いつつ走り出すと、どんどん狭くなる道。ついにはアスファルト舗装がなくなり、軽が1台通れるかどうかという幅になり、、、。おいおい大丈夫かと思うころ小さな集落が見えてきた。
そこから少し広い道に合流、あてもなく走っていると無事鴨川市街に向かう県道に出た。いや〜びっくりしたよ。しかしそれがカブツーリングのいいところでもある。予想できないところへ走ってみる。迷うといってもたいしたことはないのだ。
路面が濡れてたり雨粒が降って来たと思えば、いきなりカンカン照りの日差しだったり、天候の変化がものすごい。バイクで走ると気化熱が奪われるからか、かなり気温が高くても風でそれほど暑く感じない。いい調子で房総半島を突っ切って道の駅鴨川オーシャンパークへ。
まだ午前10時半。早起きして行動すると1日が本当に長く感じる。
お腹がすいたので、まだ人がほとんど入っていないレストランでめかぶ丼を注文。窓の外の風景をぼーっとみながらのんびり食べる。道の駅の飲食施設はだいたいどこも味もまあまあ、雰囲気もまあまあだけど、一人で食事するときに感じる気後れするような遠慮がちになる気持ちをあまり感じずにすむのがありがたい。地元の料理も食べられるしね。
その後、せっかく水着も持ってきたし海水浴場でも行くかと思ったけど、あまりの猛暑でまったく日陰のない砂浜を見たとたん、「だめだこりゃ」これならまだ走り続けてたほうが楽しいかも、それに海は家の前にもあるし!ってことで、すぐにまた走り始める。鴨川から勝浦方面に行ってみようかとちらりと考えたけれど、フェリーの最終が8時、その前の便が7時25分なので、それに間に合わないとしゃれにならない。あまりガツガツしてもなーと思い、進路を海沿いに館山方面へと変えて走りだした。
その日は波が結構あって、千倉海岸にはサーファーがかなりたくさんいた。いい波がたっていてとっても楽しそう。しかし見学するにも暑過ぎて溶けそう。実際なんとなく水分不足からかぼーっとしてしまったのであわてて水分補給および糖分補給でこんなとき位しか飲まないコカコーラをごくごくする。
暑さを避けて山の中の道に入る。やはり少し山間に入るだけで全然体感温度が違う。少し走っていると海岸美術館という看板が目についた。ロゴもおしゃれっぽいしどんなとこだか一度みてみようかな?と看板に沿って走る。