« 最近の毎日 | メイン | 北丹沢12時間耐久山岳レース! »

2007年07月05日

●6月16日-2 長く濃い一日

母島といえば釣りとバードウォッチング、、、という話があるのかどうかは知らないが、父島と違って母島というのは人口も約400人(父島約2000人)観光客の数も、桁1つくらい違うんじゃないかというくらい静かな島だ。そして母島にまでやってくる人はだいたいが上記の2つがメインの人が多いのではなかろうか。

母島にはメグロというこの島にしかいない特別天然記念物の鳥がいるのだが、そういう鳥ならめったにいないのだろうと思いきや、この島に限ってはスズメの代わりにメグロが出るくらいポピュラーな鳥類だったりする。また、たまたま母島で上陸休憩しているときに思いっきりトレッキングの格好した外国人2人がいたので何しにきたん?と聞いてみたら、「ハトを見に来た」とのこと。この島にはこれまた天然記念物のアカガシラカラスバトという貴重な鳥がいるらしい。鳥にそれほど興味がない人にはふーんってな感じだが、好きな人にはたまらない島のようだ。

hahajima03.jpg
カツオドリたちが休憩している岩

また鳥の話題ではクロアシアホウドリとコアホウドリはケータ島で繁殖していて、今後は絶滅が危惧されているアホウドリも繁殖しつつあるというニュースがあった。そうした海鳥のことも小笠原に来るまでは全く知らなかった。けれど船の上では海鳥の飛ぶ姿や狩りをする姿を見かけることが多く、カツオドリなんかはよく船と一緒に飛んでたりしてなんかとってもかわいらしい。

さて、イルカとさくっと泳いだあとは、母島のマグロ穴とよばれる洞窟で泳ぐことになった。ここは洞窟が途中で曲がっていて前方が暗くなっているところがちょっと冒険っぽい。私もここは初めて入るスポット、ちょっとドキドキする。ここも潮の流れにあわせて穴を通り抜けるような形で泳いでいく。

hahajima01.jpg
ピース!

入るといましたいましたイソマグロ。数はそれほど多くないけれど、なかなか美しい。それに洞窟が暗くなっていて青のグラデーションがとても神秘的。もっとゆっくり泳ぎたかったけど、みんな流されるように船の方向に向かっていったのであわててついていく。

haha_maguroana.jpg
入り口付近
hahajima02.jpg
ブルーがきれいです。あ〜幸せ!

サワラ根という釣り人がよく磯釣りしているポイントにも入ったが、ここは潮が冷たいのと温かいのが岩の周りで入り交じっていて、泳ぎながら「うわ〜あったかーい」と「冷たいっ」が交互にやってきた。水温の差は3、4度はあったのではなかろうか。そして温かいほうの潮の中に島寿司でつかわれる「サワラ」がいたそうなのだが、どれがそれだか全然わからなかった(笑)
ここもウメイロモドキやグルクンがいてキレイ。

hahajima04.jpg
水温があったかいところは白っぽくなっていた

母島をぐるっとまわって昼食休憩なのだが、その前に!マンタがよく泳いでいるという島の東側を航行する。そして、マンタを見つけるのが超得意らしいスタッフのAちゃんが「いました!」と報告。そしてマンタスイムに挑戦!マンタは人間をみつけるとさささーっともぐってしまうことも多いので、タイミングが勝負。ってかマンタとシュノーケルで泳げるポイントなんて聞いたことありませんよ!!ハワイ島では夜プランクトン食べにくるマンタをシュノーケルで見ることができるツアーがあるが、ここではマンタは超偶然そしておまけみたいな扱いだ(笑)
なんと2回も発見し、2回目のスイムでは私はちょうどいい位置にいたので、なかなかナイスな写真が撮れた。以前父島沖でも泳いだことがあって大感動だったな〜。

manta_renzoku.jpg
右からきて左に抜けていきました

母島で昼食休憩した後、父島方向へ向けて走りだす、、と思いきや、マッコウクジラを探しにいったもう一隻の船、パパヤJrからマッコウ発見の連絡を受け、そちらの方向に向かうことになった。最初は父島の東沖そんなに離れていないところとの連絡で走りだしたのだが、だんだん島からは慣れる方向へ泳いでいるらしく、どんどんどんどん遠くへ。。。(笑)

走っているうちに島のまわりを覆っていた雲が晴れて、太陽が見えはじめた。潮もブルーですごくキレイ。普通だったらここまで来ないよってな海域まで来てしまった。
「もう時間がないなーどうしようかなーーあと10分だけ探しましょう。それでダメだったらもう戻りましょう」とキャプテン田中さんが言う。
hahajimaoki.jpg

でも得てしてそういうときにクジラは出るのだ。
案の定スタッフから「ブローが見えた!」との声。そうこうしてるうちに「あ、向こうにもいる!」となんと8ポッドもマッコウクジラがいた。
makkou01.jpg
ブローも見えるかな?
ブローというのは潮吹きのことで、クジラが息をしにあがってくるときに見える現象。わりと近くにまでクジラが寄ってきた。次の潜水のために(入ったら1時間ぐらい浮上しない)ゆっくりと何度もブローを繰り返す。ブローで吹き上げられた海水に太陽が当たって一瞬だけ虹が出た。
マッコウクジラは5分くらいそれを繰り返した後、尾びれを上にぴんとあげたまま垂直に潜行していった。
makkou02.jpg

その後、慌てて港へ帰ろうとするその道?すがらもマッコウがあちこちで潮を吹いていた。一度見つけたら、だいたいなんとなく集団でいるので、あちこちで見られるものなのだそうだ。

そうして今日もまたながーーく充実した1日ツアーが終わった。ツアーから戻ってきたらまたもや6時半。お風呂に入ってすぐにパパヤ恒例の「さよならパーティ」が始まる。
ってかもうさよならパーティ??くーーーっ早すぎるぜ。夜11時頃まで島寿司やアカバの煮付けなどいつものように超豪勢な食事をほおばりながら宿のお客さんやスタッフたちと尽きない話をする。
飲んでたからどんな話かは覚えてないけど。。。(笑)とにかく長く濃い大充実の1日であった。

コメントする