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2008年03月15日

●初心忘るべからず

今日のお昼、ショッキングなことがあった。

そのとき私は仕事の合間にランチを作るために、包丁でタマネギをみじん切りしようとしていた。
そして何故かそのとき、どんなきっかけだかはわからないけれど過去のちょっとイヤな出来事を思い出していた。今の自分とは全然関係のない昔の感情が勝手に蘇っていた。心ここにあらずだった。

そしたら、タマネギを切っている包丁が滑って左手の人差し指の先を切ってしまった・・・。

次の予約まで1時間。セラピストにとって手のケガは「あってはならないこと」である。
やばい!すぐに傷口を水で流しアルコール消毒する。血がどんどん流れてくる。傷そのものはたいしたことないが、傷口が塞がるまではどうしても血が出てしまう。
とにかく止血せねば、と思ってバンドエイドをきつめに巻く。ご飯も食べないといけないので、タマネギのみじん切りも再開し、レタスチャーハンを作ってとりあえず食べる。

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傷口がズキズキと痛む。しかしなんとしてもあと30分以内になんとかしたい。
そう念じていると、10分ほどでだいぶ痛みは治まってきた。けれども傷口がすぐに塞がるわけではない。小さな傷だと水ばんそうこうで乗り切れるが、さすがに今日のこれはそういうわけにはいかない。


・・・これは、いったい何を意味しているのだろうか?

チャーハンを食べながら、この事故が起こった意味を考えてみた。
手を切った直接の原因は、違うこと考えていて手元を良く見ていなかったこと。
それに少し包丁の切れも悪くなっていたからタマネギの繊維に包丁が負けて滑ってしまったというのもあるだろう。ネガティブな気持ちが先走っていて包丁に要らない力が入っていたかもしれない。

これらのことももちろん反省材料に挙げられるだろう。
けれど、思ったのは、今までこんな手を切っちゃうなんていう凡ミスしたことなかったのに、注意深くやってたはずなのに、今日やっちゃったってことは、「最近たるんでるんじゃないの?」「マッサージの仕事ちゃんとやってるか?」っていう警告の意味があるのかもしれないって思いはじめた。

プロとしての意識がもっとあれば、こんなことは起こらないはず。
起きたことはもちろん仕方がないけれど、奢れるものは久しからず、初心を忘れずに、自分のメンテナンスもしっかりしながら、お客さまひとりひとりに真摯に向き合わないといけないな、と改めて考えさせられた今日の出来事だった。

そして、過去のどーでもいいことなんて考えるのはバカバカしい。そもそも過去なんてどうでもいいじゃんね〜、今や。未来を夢見るほうが建設的だし絶対楽しい。何を考えるかは自分の意志だから、できるだけ楽しいことに焦点を当てて、そして一瞬一瞬を大切に生きていきたい。

たかが指をちょっと切った位のことだけれども、それに気づいたとても大きな1日だった。
そしてあと数日は指サックをしたままで施術することになってしまい、お客さまにはご迷惑をおかけします、、、。でも全力で頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします!!

sango.jpg
サンゴの森

コメント

いろいろな気づきがあったんだね~。
大変だけど、必要なケガ……?
そんなふうに感じました。
がんばって乗り切ってください~。

免疫細胞が雑菌をやっつけて
皮膚の細胞がモリモリと再生して
傷が治っていくところをイメージする、
あるいは白い光が頭のてっぺんから入って
悪いところまで身体の中を流れていって
そこを白く満たすイメージを思い浮かべると、
傷の治りが早い……というような話を
どこかの本で読んだ気がする~。

>§あすか§ さま

うん、そうだね〜必要だったんだろうねえ。
おかげさまでもうすっかり傷口もふさがりました。
細胞がモリモリ再生するイメージをしたのがよかったか??(笑)
ナイス情報ありがとーー

まだ多少のケアは必要ですが、次の日から水絆創膏ケアのみで仕事もほぼ問題なし。ま、そもそもたった5mmほど指先切っただけですからね。たいしたケガじゃないっすよ、と今になって強気な私(笑)

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