ボディセラピストの毎日

いろいろ体験したり本を読んでみたりした結果、結局一番いいのは「あまり気にせずやり過ごす」っていう当たり前のことが最善なのかもな、ということだった。

いいことを気にするのはよい。もっとよくなるから。
だけど、悪い状態に意識を持っていくと、感情が悪い状態とリンクして増幅していく。
人間というのは、感情に支配されている生き物だから、一度強烈な悪い感情が脳内で体験されていると、あるひとつの小さな悪い出来事が引き金となって、どんどんどんどん連想ゲームのように、その悪い感情へと引っ張られていく。そして強烈な経験ほど強い引きがある。

そうなってくるとなかなか意識しないで止めるのは難しい。
私の場合だと、昔は「体力がない→すぐ疲れてバテる→寝ても復活しづらい→仕事がはかどらない→
やる気がない自分を責める→自己嫌悪→よけい気分が悪くなり体調が悪くなる→無理矢理仕事する→
すぐ疲れてバテる→・・・」の無限ループに入ってしまうとどんどんそのスパイラルが大きくなってしまうということがあった。

今もときどきそういう風になりかけることがある。持病の症状が出たりすると一気にその頃の記憶が蘇ってきて泣けてくる。ああ、もうあのつらい時代には戻りたくないよ、、、と過去の感情がまざまざと蘇る。

さきほどのループをよくよく見返してみると、体調などの「状態」と自分が感じる「感情」の２つが混じっていることに気づく。状態そのものは実はニュートラルで、そこに何らかの意味を与えているのが感情なのだ。
そうやってみると、私の場合は「自己嫌悪」「自分を責める」というキーワードが大きくその状態に関係しているのだと気付いた。

その感情を解放するのはかなり難しかったような気がするけれど、人生の中で過去を振り返ってみたときに何度も何度もそれが出て来た。今現在もそれはまだくすぶっているのかもしれない。

あのときのあのことは、私のせいだったんだ。
私がああしていなければ、結果は違っていたのかもしれないのに。
自分は無力な存在だ。

そんな風に感じてしまうとしたら、それは自分を責めやすい人だ。
自分に厳しくて受け取るのが苦手だともいえる。
だから、それをやめるには、反対のことをしなくちゃいけない。

自分を褒める。心から。

ちょっとしたことでいいから、あのとき頑張った自分、だとか、今こうして生きている、というだけでもすばらしいことだから、それを本気で褒める。他人から褒められるのもいいけれど、自分がそれを受け取っていないと意味がない。まずは自分で自分の価値を認めることだ。
何かに一生懸命打ち込んでるとしたら、たとえそれが結果にまだなっていなくても賞賛に値するし、ただ寝てぐーたらしてるだけでも、カラダの声を潜在意識で感じて、休ませてあげてるからバンザイ！！　なんだな。

この修行は未だに私も発展途上だけれど、とても重要なことのように思う。
同じ出来事でも、意味をつけるのは自分自身の感情だから、寝たいときは寝ればいいし、頑張らなくちゃいけないと決めたときは、カラダにいいものを食べて、意識を集中させて、その結果が得られるまでなんどもチャレンジし続ければいい。「アタシってダメだ、、、」とか余計なことは考えず、ただ淡々と仕事なり練習なりをこなすのが結局のところ一番の近道なんだと思う。

そしてあとは実践あるのみ。何か心が乱されるようなことがあったら、信頼している友達に弱音を吐いたり、その感情をシェアすることもたまには悪くない。

淡々と、淡々とただやる。
人生はドラマだ！みたいな考え方だった私にとって実は自分にとって一番難しいのがこれなんだけれどもね（笑）