« 沖縄フリーダイビングカップの旅 その3 | メイン | 夏のエネルギーチャージ! »

2008年07月13日

●沖縄の旅番外編 久高島1day trip

フリーダイビングの試合がメインの沖縄行きだったけれど、1日はまるきり自由な時間が取れたので、ひとりでのんびりドライブすることにした。去年3月に行ったときは北部のほうをまわったので、今回は南だな〜と思っていた。沖縄入りしてからの3日間で燃え尽きた感があったので(笑)最後ぐらいはとにかくひたすらのんびりしたかった。

行き先はなんとなく2年前に一度行った久高島かな〜という予感はしていた。この島は神の島とも言われ、世界遺産にも指定された斎場御嶽(セーファーウタキ)から見える小さな島である。とても小さくあまりマスコミにも取り上げられることが少ない島だけれども、スピリチュアル系?の人には有名な、知る人ぞ知るといった島だ。

前回友人と行ったときも、なーんとなく不思議な出来事があった。自転車でゆっくりまわっても1時間くらいしかかからない小さな島で、これといった見所もない。あるのは御嶽(ウタキ)と呼ばれる聖地と島全体に広がる小さなビーチくらいなものだ。ただしこの島は沖縄のふるーい歴史とともに未だ生きている島なので、年中行事としてお祭りがたくさんあったり、島全体が共有財産となっていて、誰ひとり個人で土地を所有していないなど、とても面白い風習が残っていることで貴重な島だといわれている。

kudaka01.jpg

読谷から1時間半ほど国道をドライブして島の対岸にある小さな港、安座真港に到着。ちょうど高速船が出る直前だったのでそのまま乗り込むことにする。高速船で島までは20分。フェリーでも30分ほどの距離だ。お客さんは港近くの海水浴場で泳ぐ若い人たちと聖地巡りか単なる島好きの旅人という風の人たちとに分かれていた。地元の人っぽいのも当然おられたけれど。

高速船の中で音楽を聴きながらぼーっとしていると、いろいろな想いが妙に湧き出て来ていきなり泣けてきた。だけど悲しいことがあったとか、そういうのではなくて、ただ何故か目から液体が流れる、、、という感じだ。どうも私は霊的な何かとアクセスするときにこういう状態になりやすい、、、気がする。まあ、この島ならさもありなんだろうと思って、でかいサングラスをかけてごまかしながらただただ自分の世界に浸りきる。

島に到着して、すぐに近くのレンタサイクル屋さんで自転車を借りる。島のほとんどの道は舗装されていない細い道で、そこをのんびり走るのが楽しいのだ。
とにかく暑い。そしてビーチには影が全然ない。もう既に結構肌がこんがりしていたので、これ以上焼くと大変なことになる、、、と思って、肩からパレオを巻いて、熱射病防止のためにつばの広い帽子も目深にかぶり、さらにサングラスもしっかり。かなりアヤシい人になりながら自転車のペダルをまわす。

なんとなく島の北側に向かって走り出した。ただ海に向かってまっすぐ続く道。めちゃくちゃ暑いけど、ときどき爽やかな風が吹いてきて気持ちがいい。
島の北端にあるカベールと呼ばれるところで休憩。その後島をぐるりとのんびりまわってイシキ浜と言われるところでお昼寝タイム。まったく日陰がないので、ごつごつした岩の下にあるわずかな隙間にアタマを突っ込んで、パレオとタオルを巻いて完全防備。
ここは島の中でも有数の聖地で遠浅なので泳ぐこともできないところ。海の色はひたすら美しい。

うとうとしながら、なにか夢を見ているような、考え事をしているような不思議な感覚になっていった。そして、いくつか今自分が抱えている課題の糸口がそこから掴めたような気もした。
久高島の神様?に多少は助けてもらえたのだろうか、、、、?だとしたらいいな。

起きたときにはだいぶ潮が満ちてきていた。うとうとしただけだと思っていたら2時間以上も経っていた。3時の船に乗ろうと思っていたのに乗り損ねてしまったよ。だけど、これはもうもっとゆっくりしていけってことなんだなーと思って、その後もまたビーチでのんびり波音を聞きながらぼーっとして、それから集落に向かって走り出した。寝てても暑いし水分が足りなくなってそろそろ体力的にも限界だ。

kudaka02.jpg

あまりに暑かったので、その後港近くにある冷房がガンガンかかっている方の食堂(たぶん島には2軒しか食堂がない)に入って野菜そばを注文。今回来てから何回目の沖縄そばだろう、、、。
4時前という中途半端な時間に入ったからか食堂には、遊びにきていた子供たち以外誰もおらず、食堂には大きな音量でテレビがついていた。

こんなところでテレビなんてあんまり見たくないな、、と思ってipodで音楽を聴きながら、そばが来るのを待っていたのだが、どうしてもテレビの画面が否応なしに目に飛び込んでくる。
その時間、内地でやってるテレビの再放送かなにかをやっていたようで、島田紳助が司会をやっている番組が映っていた。ぼんやり画面を見つめていると、ヘッドホンで耳は塞いでいるから内容を全部聞いたわけじゃないけど、テロップが出てくるので内容がだいたいわかってきた。

内容は感動するような名言を発表しそれをゲストたちが評価するという番組だとわかった。もったいぶったCMのあと、ゲスト全員が感動した名言というのが発表された。
それは、アメリカ批判をしてアメリカ国内から追放処分のようなカタチで追い出されたあとにチャールズチャップリンが言った言葉だった。

人生は、クローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ。

ん〜、、、深いな、、、。
しかも、なんかこんな食堂にテレビがついてて、久高島でこんな名言を聞くと、なにかこれも意味があるんじゃないのかな、なーんて思ってしまう。

確かに、きっとそうだ。その時々で感じている感情や出来事は、確かにつらかったりしんどかったり、逃げ出したかったり、ホントに抜け出せない迷路のようでとても悲劇っぽいけど、それをずーっとずーっっとあとから思い返すと、「なんであんなことでそんなに苦しんでたんだろう」だとか「ていうか、そこまでしんどいなんて、むしろギャグ?」みたいな気持ちになることって多い。

なんだか不思議な気持ちになりながらそばを食べた。
ひとりでただ自転車で走って、ビーチで寝て、そばを食べただけなのに、なにかものすごい力と啓示を受けたような、不思議な気持ちで夕方5時、最終のフェリーで島を後にした。

kudaka03.jpg

久高島って、ニライカナイ(沖縄のはるか彼方にあるとされる天国のような場所)に近い島とされていて、沖縄のひとたちがとても大切にしている島だ。そして島では男子禁制の場所があったりして、女性がとても大切にされているところでもある。
島の中心にクボーウタキという聖地があるのだが、そこは私の中ではなんとなく女性のお腹の中っていうような気がした。島全体が女性で、真ん中あたりが子宮なのかな、、、、なーんてね。
だから、なんとなく守られているような、でもめったなことでは入っちゃいけないような、、、とにかくとても女性的な場所なのだなという風に感じた。

それは、私がなにか他の本や人から聞いた情報をもとに感じたこともきっと含まれていると思うし、本当にそれが正解なのかといえば、誰も正解なんて言えないけれど、だけどそういう自分の持つ直感を大切にしようって思った。
「わたしはきっと大丈夫」とか 根拠ないけど、でも大事な考え方だと思うから。

ちなみに、その後那覇に戻って小綺麗なバックパッカー宿で1泊したけど、その間ずーっとひたすらぼけーーーっとして何も出来ず。更に沖縄から帰ってきて2日位また同じように、ほとんど誰とも話さずひたすら眠くて寝続ける日々。
体力的に疲れたというのも多少あるけど、なんとなくエネルギーが変化したというか、自分の中のなにかが一度ぐるぐるとかき回されたという感じがした。それが落ち着くまではいつものペースではいられないから、ぐったりしてしまったのかも。
考え過ぎかな?とも思うけど、まあなんにせよ、とにかくとても実りの多い久高への1day tripだった。やっぱり沖縄は、、そして旅はいいなーーーー!

コメント

先日はありがとうございました!!
また行きますので、よろしくお願いします!
沖縄、私も好きなんだけど、ついつい離島にばかり行っちゃって、本島はまともに観光してないんですよね・・・。
一度、ゆっくり行ってみたいな♪

「人生は、クローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ。」

これ、先週の金曜日「かもめ」という芝居をみてまさに思い出した言葉です!

久高島、私もいつか訪れてみたいです。
喜ばしい理由と共に。

ご無沙汰しています。
お元気ですか?
覚えておいででしょうか?
前に何度かお会いしたKAHANAです。

どうされているかな~と思いながら、
私自身の生活もあれからずいぶん変化があり。。最近は、年に3回くらいしか葉山には行けなくなってしまいました。

でも、葉山に行くとばななんさんはどうされているかな~って思い出していたのです。

おうち引っ越されたのですね。

またチャンスがありましたら、ぜひお会いしたいです。

お返事遅くなりました〜もう見てないかしら?汗

>じゅんじゅんさま
久高島は本島のすぐ近くなんだけど、全然違う雰囲気があります。何故か私はケラマには縁がなくて行ったことがないのですよ。
八重山も一番行きたい島がまだ行けずに残っています。いつか行きたい西表島、波照間島、黒島、そして鳩間島!by島好き

>とりさま
ねーいいコトバですよね。というか深い。
久高島はとりさんに合ってる気がする。ゼヒ行ってみてね。

>KAHANAさま
お久しぶりです!!!もちろん覚えていますよ〜ハワイ島ではいろいろお世話になりました☆

ブログ拝見しました。岡山に今はいらっしゃるんですね〜、、、。葉山に来られる機会があったらゼヒお声かけてくださいね!そう、あのマンションからは2年ほど前に引っ越しました。ファミマの近所の一軒家です。

コメントする