ボディセラピストの毎日

今回のプール競技は北谷にある屋外50mプールで行われる。プールの向こうには青い海。最高のロケーションだ。午前中はスタティック、午後からダイナミックウィズフィン競技が行われる。

私はどちらも競技時間を早めに申告していたので、着いた早々からウォーミングアップ開始。
練習中も、太陽光がプールの床に当たってキラキラしていて、それがすごくキレイでリラックス度もUP。いい感じ〜。暑いのでウェットを着るかどうか迷ったりしているうちに、予定していたウォーミングアップがうまくできなかったけれど、それもなんとかやりすごして競技本番２分前を迎える。

うまーくサポートが誘導してくれて、ゆったりした気分のままオフィシャルトップ。スタティックは本当に精神状態が左右する競技だと思うので、なかなかよいスタートを切れた。
プールに浮かんで気持ちよーく息止め。スタティックって本当に瞑想みたいで、うまくいくと息を止めていることすら忘れるくらい最初は気持ちがいいものなのだ。

最初の合図がやってきた。が、サポートしてくれた人との連携不足で、それが２分の合図なのか３分なのかがわからなくて、意識がぼーっとしてるせいもあって、うまくサインができなかった。
その後、そろそろ苦しいかな〜？と思って動き始めたら、サインがうまくできなかったのとけいれんが、サポート役に「もしや酸欠？」と心配させる事態となってしまい、まだ大丈夫なのになぁと思いつつ「上がって！上がって！」の声で顔を上げてSP。

自分としては余裕な感じで、酸欠も全然ない。まだいけたな〜、でもまあここはホワイトが優先だな、なんて思ってジャッジに向かって微笑んだりする。
30秒後、ホワイトカードが一旦は出されてやった〜！となったのだが、その後、もうひとりのジャッジがタッチを宣告して失格となってしまった。（スタティック中はサポートが選手のからだに一部触れて背中を押さえたりするのはOKなのだが、顔を上げてから選手のからだに触れていると必要以上のサポートだとみなされ失格となる）

あはは、ま、そういうときもあるわね、って感じで私は全然ショックじゃなかったのだけれども、サポートをお願いして快くやってくれたOくんがこちらが申し訳なくなるくらいに超落ち込んでしまった。でも本当にサポートって難しい。特にスタティックに関しては、もうひとりの競技者っていうくらい重要な役目だったりする。だから本当は一緒にいつも練習している相手、勝手がわかっている人のほうが絶対によい。今回のように急遽当日誰かにお願いする場合は、やっぱりもっと綿密に打ち合わせして、希望を伝えておかないといけないなと改めての反省材料となった。

気をとりなおして午後からはダイナミックウィズフィン。
ウォーミングアップで少し息止めて、数回さくっと泳いでアップ終了。あんまりやると体力のない私は疲れてしまうので、ほどほどで切り上げるのが懸命という作戦だ。
でもいい気持ちで苦しくなる前に上がったのに、思ったよりも距離を泳ぐことができて、これは行けるかも？とちょっと期待大。

あっという間に競技本番２分前のカウントがやってきた。
１分30秒前、１分前、30秒前、20秒前、、
呼吸を大きく数回、、、10秒前、、、息を大きく吸って、、、
５、４、３、２、１　オフィシャルトップ！

いい感じでスタート。50mプールなので、私の今回の目標はとりあえず50泳いでターンすること。
薄目を開けて、アゴを引いて、プールのラインを見ながら泳ぐ。思ったよりも早く50m手前ラインが見えた。50をターン、まだ息は苦しくない、行けるとこまで行こう。

少し泳いだところからだんだん息が苦しくなりはじめた。んーーまだいけるかなーどうしようかなーと思いながらキック。先日出した自己ベストよりは行ったかな〜というところでだいぶ苦しくなってきた。んー無理したらあと何キックかできるかもと思ったけど、ここは初志貫徹、安心安全ホワイトカード重視で、、、（単なる恐がり？）立ち上がってSP。

結果、自己ベストでホワイトカード。やった〜♪♪

71mなんて距離行けるとは自分でも思ってなかったので、ホントびっくりしたしうれしかった。
75はもうすぐだし、いつかは100も行けるかも？？と急に欲が出てきたりして（笑）

まだ練習しはじめて間もないし、ロングフィンもまだまだ全然履きこなせていないので、もう少しダイナミックは頑張りたいなーと思った。海でのフィンキックもプールでも、基本は同じだしね。

自己ベストを出した人はみんなにアイスをおごるという伝統？があるので、競技終了後は何人かの人にアイスをふるまって喜びを分かち合う。

昼過ぎに全競技終了。アツい暑い熱い大会が終わった。
大会は事故もなくBO（ブラックアウト=失神）もなく、安心して競技に打ち込める素晴らしい環境とスタッフのみなさんのおかげで楽しく参加することができた。

いつも一緒に練習してもらってるTFCのみんな

この場を借りてもういちど、主催者の篠宮さんおよびボランティアスタッフのみなみなさまにお礼を申し上げます。そして、一緒に戦った素晴らしい仲間たち。本当にお疲れさまでした！
自己ベストや日本記録も続出する最高のパフォーマンスでしたね！

こんな初心者でへなちょこの私でも、ひとつの物語があるように、もっとシビアにシリアスに戦っている選手のみんなはもっとたくさんの思いと物語があることでしょう。本当にみんなよく頑張りました！みなさんの姿にたくさんの感動をいただくことができました。また来年の沖縄で会いましょうね〜（私はまた出るのか？？ん〜どうしよ？（笑））