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2008年08月15日

●北京オリンピックとコンディショニング

いつもはテレビをみない私だけれど、オリンピックを観るのは大好き。いつもなら中継なんて絶対されないボートとかフェンシングなど、新しい競技を知るのも楽しい。

前回のアテネ五輪のときは、ちょうどハワイ島に留学中で、ステイ先にはテレビがなかったこともあり、ほとんど観ることができなかった。しかもあたり前だけど、アメリカではアメリカ選手しか映らないから、日本の状況はネットでしかわからない。柔道なんて絶対中継しないもん(笑)

今回の北京大会は、開会式から観る気マンマンだった。やたらと長くてちょっと飽きたし、あまりに派手派手でやり過ぎ??とも思ったけど、チャンイーモウ監督の映像美は素晴らしかった。中国ならではの人海戦術もスゴかった。チベット問題もあるのに「和」「世界はひとつ」とか言ってちょっと茶番ぽくもあったけれども・・・。まあイベントなのであまり皮肉な見方をするのはやめて楽しんだ。

現在前半戦、水泳を中心に毎日のように熱心にテレビッコしているが、オリンピックを見ていても、気になるのはやはり選手の試合までの準備だとかコンディショニングだったりする。
体操競技を見ていると、試技が終わるたびにコーチらしき人が腕や肩をマッサージしてあげてたりするシーンも映されていた。水泳や陸上競技だとあまりそういうシーンは映らないのだけれど、いったいどんな風な体制でやってるのかな〜ととても興味がある。

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金メダル2個を取った北島選手もコーチだけでなく、コンディショニング担当の人がマッサージ、鍼灸などいろんなカタチでチームをつくってケアに当たっているそうだ。彼はプロスイマーとしてやっているから当然なのかもしれないけど、その裏側なんかもすごく興味がある。

トレイルランニングの第一人者石川弘樹さんに会ったときも、ご自身のコンディショニングについていろいろ根掘り葉掘り聞いてみたのだが、やはり鍼灸や整体、カイロなどいろいろご自身に合うと思う人に定期的に診てもらっているそう。

私がやりたいなと思っているのは、そういったアスリートのボディメンテナンスを担当することはもちろんなのだけれども、それだけでなく、メンタル的なところにも重きを置いた心身両方のメンテナンスだ。

クレニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)という技術を使えば、一番緊張する時間に最高のリラックスを与えることができる。私が今関わっているのはフリーダイビングという競技で、この競技は他の競技と違って、本番までに心拍を上げていく、、、というのではなく、どちらかというといかに心拍を下げていくかというのが大切なので、特にこの施術が合っているように思う。
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こわがらないでね。大事な勉強なんです

もちろんボディのケアも大切で、ドルフィンキックをする腰まわりやストリームラインをつくる肩まわり、耳抜きと関連するアゴまわりの施術をすることで、選手の記録が大きく伸びたりする。
そういうときは本当に自分のことのようにうれしい。

今月末からそのフリーダイビングの世界選手権にボディトリートメントのサポートとして参加する。
2年前に一度同じ立場で参加して今回が2回目。フリーダイビングのワールドカップは毎年行われるのだけれど、1年おきに団体戦と個人戦が行われ、今年は団体戦の年となる。
男女別3人一組が日本チームということで、3人が3つの種目を戦い、その総合得点で順位が決まるというもの。

今年は友人でメインのサポートをするみみずんこと平井選手がコンスタントウィズフィンという海の深度競技で日本記録を奪回し、また、スタティックという息止め競技でも日本新を出して調子がよい。世界ランキングでみてもなかなか上位につけているので、日本女子チームは今回はわりといいとこ行くんじゃないか?という前評判だったりする。

というわけで、前回よりもプレッシャーも多くかかるかもしれないし、より繊細なサポートとケアが必要なのかもなと思って、今私自身も気合を入れ直しているところ。そんなときにオリンピックというモチベーションアップできる大会が観られるのは、なかなかよい。
4年に1度のオリンピックで、コンディションを最高に持っていくのは本当に難しいことだと思う。
ギリギリまで調子がよかったのに、最後の1ヶ月で肉離れを起こした野口みずき選手の例はその最たるものだろう。

メンタル的にも、モチベーションを常に最高に保っておくなんていうことはなかなかできないものだ。でもだからこそ、アスリートのサポートはやりがいがあるとも言える。
最近は、フリーダイビングの競技をやっている人がモアナブルーにわざわざ来て施術を受けてくださる事も多くてとてもうれしい。

もちろん他の競技をやっているアスリートの方も大歓迎。世界大会に出場するなんて人だけじゃなくて、マラソンで個人記録を狙っているだとか、できるだけそういった人にもボディケアでこんなに変わるんだ、リラックスってこんなに大事なんだってことを感じてもらえればいいなと思う。

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競技前のコンディショニング中・・・

コメント

知り合いが以前、シンクロのナショナルチームのトレーナーしてました。
自分で雇える選手は個人のトレーナー、そうじゃない人でも、チームで連れて行くので割とケアはちゃんとしているみたいです。
本番での舞台裏は戦場のようらしいですが。

エジプトいよいよですね~
お元気で行ってらっしゃいまし。
皆がいいコンディションで力を発揮できますように。

>honyarara さま

おおおっそれはすごいですね〜<ナショナルチームのトレーナー
シンクロや新体操などは、オリンピックに美容担当というか、お化粧担当の方もおられるようですね。美しさも重要なのかあとビックリしました。
チームコックがいるサッカーや野球の例もあるし、きっと競技によって差が激しいんだろうなあ。<待遇

エジプトは、まあ私はそれこそ裏方ですので気が楽です。前回は体調を壊してあまり遊べなかったので、今回はレッドシーでシュノーケリングしたりして遊びたい!<何しに行くねんという突っ込みはナシでお願いします(笑)

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