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2008年10月24日

●スウェットロッジ at 穂高養生園

穂高養生園という長野のレトリートで、週末の3日間を過ごしてきた。スウェットロッジというネイティブアメリカンの儀式を中心としたプログラムに参加したのだ。

たまたまお友達に誘われて、それなら、、とわりと安易な気持ちで申し込んだけれど、当日になってみると、「この時期にこの儀式を行うのは私にとって最高のタイミングだったな」と思えた。
そして、帰ってきてからもう1週間になろうとしているけれど、その後はなんだかすごく充実していて、とてもすがすがしい毎日を送っている。

ワークショップの案内には

北米のネイティブインディアンが、はるか昔から用いてきた浄化の儀式のひとつ、 「スウェットロッジ」のワークショップを今年も行います。指導者として北米ラコタ・ アリカラ族の呪術師の家系に生まれたメディスンウーマン、マリリン・ヤングバード さんをお招きします。国内ではめったに出来ない貴重な体験を、ひとりでも多くの方 に味わっていただけたらと思います。

「暗闇と熱の恐怖に打ち勝ってロッジから出て来た時の爽快感は他にたとえようもな いほどである。ロッジ内部の闇は母なる地球の子宮のシンボルであり、そこから出て 来た人は『ガイアの子』として再誕生するという仕掛けになっているのだ。
(上野圭一 翻訳家)

「スウェットロッジの中で人はさまざまな恐れと遭遇し、それを克服する。暗闇、激 しい音、熱、絶望感が儀式の参加者に襲い掛かり、集団の祈りによってそれが打ち負 かされる。蒸気が鋭く石に弾けるとき、何かを考えている余裕はない。意識はすべて 熱波を受け止め、それをやりすごすことだけに集中する。忍耐の報酬はしびれるよう なハイである。」
(アンドリュー・ワイル医博)

というようなことが書かれていた。あまり期待しないで、でもワクワクしながらその時を待った。

volcano_vog.jpg
ハワイ島カラパナからみた噴火

養生園は食事が素晴らしい、と行ったことのある人からさんざん聞いていた。そしてそれは本当に事実だった。けれども、その素晴らしさというのは、単に「おいしい」ということではなかった。

基本的に玄米菜食のマクロビオティック中心の食事なのだが、とにかく、野菜を中心とした素材をものすごく厳選していて、それは高級食材ということではなく、なんというか素材の力、エネルギーが強いものを選んでいるという感じがするのだ。そして、それを調理する人たちの、食事作りへの愛が、食事にものすごーーく溢れていて、見た目の懲りようもさることながら、とにかく食事って、いろんなモノや人のエネルギーをいただくってことなんだな、って心の底から納得するような、そんな食事だった。

そして、スウェットロッジを行うにあたって、前日につくるプレーヤーズタイ、当日のロッジ体験、最終日に行うクロージングセレモニー、当日集まってきた参加者たちとメディスンウーマンであるマリリンがつくりだす幸せな空間で、みんなが「手放したいもの」を解放していく。
傷つき、恐れ、執着、怒り、そういったネガティブな気持ちをまず認め、そして解放していくそのプロセスは、それが他人の話だとしても、まるで自分のことのように思えたりして、本当に素晴らしいものだった。

暗闇でサウナのように熱い空間に2時間近くいるなんてこと、今までなかった。
怖いという感情はまったく感じなかったけれど、最初熱い石に水がかけられ、テント内に蒸気がぶわぁぁっと充満したとき、「これ、私1時間以上もつのかな、、、」と不安な気持ちになった。ここから出たい、とまでは思わないけれど、なんとも言えない気持ちがむくむくと上がってきた。

けれども、目を開けていても閉じていても同じ暗闇という空間の中で、隣の人と膝がくっつきあうぐらいの空間で膝を抱えて座り、みんなのお祈りを聞いたりマリリンのお話を聞いているうちに、あっという間に時間が過ぎて行った。そのうち、自分の身体から出ているのが、汗なのか、水なのか、涙なのか、なにがなんだかわけがわからなくなってくる。

気がつけば終わりに近づいていた。
人間の体内の90%は水だから、これは単なる水ではなく「お薬」なんですよ、と言われて飲むお水は、それはそれは美味しいものだった。身体にもときおり水をかけられる。そのたびに身体がびくっと反応する。

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終わったあとは、自分と向き合う時間、、、といって数時間はなるべくあまり話をしないで、瞑想したり散歩したり入浴したりしてくださいと書かれてある。何も誰とも話さずに、あっという間に時間が経っていった。

ちょうど紅葉が素晴らしく、3日間ともものすごく天気もよくて、1時間ほど散歩しているだけで、身体の中の空気が清々しいものに全交換されたような、そんな気分になる。川のせせらぎを聞き、神社の猫と戯れ、そこで知り合った人たちと語り合う時間は、本当に幸せなものだった。

全てのスケジュールを終え、3日ぶりに松本駅にたどりついたとき、「なんか、3日じゃなかったみたいだね。長くて遠い旅をしていたみたいだね」と友人と語り合った。それぐらい充実していた素晴らしい時間だった。

そして、帰ってきても、そのとき感じたこと、手放した思い、新しい自分を今生きている気がしている。自分を大切にするっていうことの本当の意味がやっとわかった。幸せというのは自分の内側にあるということも、充分理解していたつもりだったけど、今はまたもうひとつ深いところに来た気がする。

儀式を終えた今、あらためて案内に書かれていたマリリンのメッセージを読むと、本当にそうだな、、と思える。

(前略)「スウェットロッジ」の儀式は、私たちの心と体と魂を浄化する手助けをしてくれ ます。この儀式を通じて、私たちはすべてのもの・・・・太陽、月、星、風、雨、火、 植物(食物)、鉱物・・・・その他創造主(おじいちゃん)が創りだしたあらゆるも のと一体であることを実感することができるようになるでしょう。そして私たち人間 は、実はたった5つの要素から成り立っていること、と同時に、そのうちのひとつで も欠けると生きてはいけないくなる、という真実にも気づかせてくれるでしょう。  さらに、この儀式を通じて、私たちがもっとも怖れを抱いているものと向かい合い、 真を語り、真を歩み、真実そのものになるための手助けもしてくれるでしょう。心を 浄化することによって、私たちは知識と知恵と明晰さと洞察力を得られ、結果的に自 分自身を信頼する事を学べるようになるでしょう。そして体を浄化することによって、 自分自身への懐疑心や怒り、嫉妬、自己嫌悪など自分自身の心がつくりだしたネガティ ブな感情から自由になり、自分を悪など自分自身の心が作りだしたネガティブな感情 から自由になり、自分を愛する術を学べるようになるでしょう。
Onikare-スウェットロッジは、心と体と魂を一体化するために、北米の先住民が用 いる神聖な儀式のひとつなのです。
マリリン・ヤングバード(Marilyn Youngbird)

いいタイミングで、素晴らしい体験ができたことに感謝。

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Big island 2008.9

コメント

大事な経験ですね。
なかなか自分の中の手放したいものって、いつもそれとなしに誤魔化してしまうものだけど、そんなふうに大事に向き合う時間を色んなひとと共有できるのはいいですね♪

ネイティブアメリカン、わたしも本よく読みます。

>ulalaさま

コメントありがとう。うん、すごくいい経験だったよ。たまにこうして心の棚卸しみたいなことをするのはすごく大事なんだろうと思う。

ところでこないだPに行ったらUlalaちゃん人らしき人がいたんだけど、今お店で接客してる?なんか忙しそうで違ってたら、、、と思って声かけなかったんだけど。


およよ!ううん、あれは勉強中でした♪声掛けてもぜんぜん平気だよ!ふだんは机の前にいます。
お隣のご飯屋さん、なかなか面白い人がいるよ、こんど遊びに行こう♪

>ulalaちゃん
あ、そうだったんだぁ。
じゃあ今度一緒にご飯食べよう!また連絡するね〜

This combination drug product is intended as a treatment for tension headache.

It consists of a fixed combination of butalbital, acetaminophen, and caffeine. The role each component plays in the relief of the complex of symptoms known as tension headache is incompletely understood.

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