ボディセラピストの毎日

３年前、私がハワイ島でのマッサージ学校留学を終えたあと、久しぶりに彼女に会ったときのことだ。それまでは単なる旅友達という感じでほとんど個人的に話したことがなかったほどだったのに、そのときは新宿のちょっとオシャレな居酒屋みたいなところで、食べたものが何だったのか美味しいのかそうでないのかもどうでもいいと思うほど、お互いの近況と夢をものすごく熱く語り合ったことがあった。そのとき彼女はまだ初めての世界選手権（個人戦）を特別選手扱いで参加したばかりで、日本代表選手３人枠にも入っていなかった。メダルなんて夢の夢の話だった。

けれどそこで、いつか絶対ふたりでタッグを組んでメダルを取りたいね！と言い合ったのだ。
私がスポーツ選手、それも日本代表のようなシリアスアスリートのカラダをメンテナンスできるセラピストになりたい、それがひとつの夢だし目標だという話をしたら、彼女は「じゃあマッサージ私毎月受けてカラダを変えるよ！」と言って本当に毎月、千葉から車を２時間くらいぶっとばして来てくれたのだ。ちゃんとお金も払って・・・。まだ私もサロンを始めたばかりだったので、その彼女の言葉と行動にどれほど勇気づけられたかわからない。

お互いにタイプも性格も全然違うし、目指す目標も同じではない。けれど、お互いがお互いのことを尊敬しあって、そしてふたりで励ましあいながらここまでやってきた。強い意志をもって、時には愚痴を言い合いながら。フリーダイバーとマッサージセラピスト、という意味では全然違うけど、でもなにか一つの目標に向かって歩いてる、そしてその道は誰も歩いたことのない道だから、ときにそれはとても険しいという部分で共通しているからこそ、ここまでお互いうまくやってこれたのだろうと思う。

ありがとう、みみずん。
そして、まだもちろん私たちの夢は続いている。３年前にふたりで語り合った夢はひとつ叶ったけれど、これで終わりじゃあ全然ない。まだまだもっと大きな目標や夢がこれからも続いていく。それは今はまだぼんやりしているし、また夢の夢みたいな話かもしれないけど、いつかまた実現したときに、こうして「あのとき語ったことが実現したね」って言える日がくるはずだ。今回のこの経験は、私も彼女に負けないくらいすごいセラピストになりたいという思いを強くした。

世界女王ナターリアの背中をみつめる

世界で戦えるセラピストになる！！というのは半分冗談だけど、けれど、アスリートと一緒に世界を飛び回るセラピストというのは、きっと世界レベルではたくさんいると思うし、そういう人になりたいなという思いはある。それだけが私の夢ではないけれど、そういう気持ちでこれからも自分の施術や自分自身をレベルアップさせていきたいし、いろんな分野で同じ思いを持つ人の応援をしていきたいと思っているのだ。

これからもよろしく！