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2008年12月01日

●マラソン応援話 その1

実は大会前日の夕方、大会に出る彼女からメールが来ていた。
「なんだかものすごくだるくて、熱を計ってみたら微熱があるんです。最近あまり測ってなかったけど・・・。とりあえず葛根湯飲んでみたんですがどうしたらいいでしょう?早く寝るべきでしょうか?」というような内容だった。

来たキタ〜と思った。これはもう緊張から来るストレス性のものにほぼ間違いない。メールの文面から緊張と焦りが伝わってくる。彼女は今まで大きな大会には出たことがないし、特に順位を争うわけでないと思っていても、目標タイムがあって、今まで常に自己ベストを出し続けている手前、やはり今回も、、、と意気込む気持ちはよくわかる。それに微力ながら私も1ヶ月間サポートしますと申し出ていることが余計なプレッシャーになってしまう可能性もある。

私はアスリート経験はないけれど、先日のフリーダイビングの世界選手権をはじめ、選手が緊張したらどうなるかの様々なパターンは目の当たりにしてきた。だから、ここは私の出番だ!と思ったのだ。

すぐにメールを返信した。「その熱は気のせいです。知恵熱みたいなものですから気にしないで。もしかしたら神様に「ホントにやる気あるの?」って試されてるのかもしれませんから、そんな脅しに負けないで(笑)とにかく普段通りにしてたらきっと明日にはケロッとしてるのではないでしょうか?あまり早く寝よう・・・なんて思っても気が急いてると逆に眠れませんからいつも通りのスケジュールでやりましょう!もちろん本当に眠くなったら寝たらいいと思いますが・・・。」という内容だ。

本当にここ一番というときの前日というのは、だいたいこういう予想しなかったことが起こる。
本人が緊張を自覚しているしていないに関わらず、何かが起こることは往々にしてあるのだ。メールにも書いたように、本当に神様が試してるんじゃないか?って思うことが時々ある。何故このタイミングで?なんで今これが起こる?というようなことが、大事なときに限って起こるのだ。(そんなことないですか??)

するとすぐに返事が戻ってきた。
「そうします!さすがセラピスト!ありがとうございます!」みたいな内容で、すっかり落ちついた様子だった。メールの返事が遅かったり、ネガティブな内容だったりしたら電話を入れようかなと思ったけれど、この文面を見て、「ああもう大丈夫だ」と安心して眠りについた。

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当日朝、少し早起きして準備する。きっと私も走り回ったりするだろうし、前日からの雨がまだ止んでいなかった。濡れることも想定して着替えを入れ、ジーンズの中にジョギングできる格好を仕込んでいざ出発!
携帯だけは忘れちゃいけない、、、。昨日焼いたカーボローディング対策手作りパウンドケーキも入れたし、ゴアテックスのカッパも入れたし、準備万端!!

逗子駅までバスに乗り、そして携帯を探す。
あれ??携帯、、、どこに行った?絶対忘れちゃいけないと思ってかばんに入れたはず。だけどポーチに入ってない、、、、。ipodとか財布とか文庫本まであるのに、携帯がどうしても見当たらない。おかしい!!!携帯がないと選手が多くて見つけられないかも・・・。

逗子駅までうちからバスで30分。取りに帰って戻ったら1時間近くのロス。ダメだ、間に合わない!仕方がない。絶対見つけられると信じて集合場所に行くしかない。

朝10時過ぎ、約束していた場所には雨が降っていたため誰もいなかった。
アップをしている選手たち・・・。どこかにいないか??目を皿のようにして探す。が、選手は1000人近くいるのだ。なかなか見当たらない。しかもゼッケン番号もおぼろげにしか覚えていなかった。うわーーーどうしようーーー!

選手の着替え場所まで入って探すがやっぱりいない。
じーーーっといろいろな人を見ていると、関西人と思われるおばちゃんに(でもゼッケンつけてたから選手ですね)「あれ?あれ?Qちゃん?あんたQちゃんに似てない?言われたことない??」とか言われ、「そんなこと初めて言われましたよ」と返したのだが、「いや〜似てるわぁ〜力もらお〜」とか言いながらハグされた。仕方がないので「がんばってくださいね!」とか言ってハグを返してみたりして。

それはともかく、ワカバさん(お客さまの名前)がいない。これでは肝心の直前リラクゼーションやらマッサージどころではない。あちこち走り回って汗だくになってきた。
そうこうしているうちに選手の集合時間になった。招集場所の近くで待ち伏せすることに。ここなら最終的に絶対会えるはずだと踏んだのだ。

しかし集合時間になっても現れない。やややっもしや本当に昨日の熱が上がって高熱になってキャンセル・・・?まさか・・・。

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