« マラソン応援話 その1 | メイン | 最近の毎日と今後の仕事 »

2008年12月03日

●マラソン応援話 その2

ゼッケンをつけた選手がプラカードの下に続々と集まってくる。すごい人の数になってきた。一般の部をいれると1000人近くの選手がいるんだもんなあ、、、。しかし幸い列はきっちりゼッケン順になっていたので、見つけられないということはなさそうだ。

あ、いた!遂にワカバさん発見。携帯電話を持ってくるのを忘れてしまったことをお詫びしつつ、でも会えたうれしさからふたりではしゃぐ。緊張もなく非常にリラックスできている。熱はあのあとも特に上がることもなく、メールしてからあとは夕飯もモリモリ食べられたようでなにより。さすがに緊張のせいか夜中数回目が覚めたりはしたそうだが、それでもとにかくスタートラインには立てるのだ!

もしかしたら、携帯忘れてきて、直前にしか会えなかったほうがよかったのかもしれないな、、、。いつもと違うマッサージとかされると、よけいに「これから大会本番なんだ、、、」と意識してしまってよけいな緊張を生むということもあるかもしれない、と思ったりした。

国際の部と一般の部でスタート時間が15分ほど違う。ほどなくして選手たちはぞろぞろと国立競技場のトラックへと向かっていった。これから私はワカバさんを沿道で応援するために、あちこち電車で追いかけることになっている。ダンナさまと合流し、スタートも見ずにまずは飯田橋へ。このあたりが5km地点だ。

最初の給水所があるところで、選手たちのスペシャルドリンクと水が置いてある。スペシャルドリンクは国際の部の特権で、みんな自分のがどれかわかりやすいように、持ち手をつけたりキラキラさせたりと工夫している。それでも見ていると取り損なう選手も結構いた。

specialdrink.jpg


飯田橋に着いてすぐに先頭集団が走ってきた。はやっ!ほとんど全力疾走じゃないかというスピードだ。渋井選手を中心に数名のトップ集団、そのあと外国人選手中心の第2グループといったところだろうか。みんなも大きな声で声援を送っている。私はマラソンの沿道での応援って初めてだったのでいろいろなことが新鮮だ。テレビ中継もしているそんなマラソンに知っている人が出てるなんてやっぱりすごい。

今回ダンナさまと一緒にJRと地下鉄を駆使して選手を追いかけまくったわけだが、それにはものすごく緻密な計算が必要なのだとわかった。1、2カ所ならそこまでしなくてもいいのだろうが、今回最終的に応援したのはゴールを含めると6カ所!飯田橋、芝公園、立会川、御成門、水道橋、国立競技場(だったかな??)。それぞれだいたい何キロ地点というのがわかるのだが、そこにワカバさんが何時何分頃通過するかを、予想通過タイムをそれぞれラップをとって先に調べ、そこから乗り換え案内など駆使して、間に合う電車で向かうのだ。
都営地下鉄にあんなに乗りまくったのは初めて。suicaがなければ絶対乗り継ぎ不可能だったというようなところもあった。

coursemap.jpg
コースマップ(クリックで拡大)

5kmの通過を見送ったあと、すぐにダッシュして次の駅へ。5kmの通過は予想タイムよりも速いペース。なのでこちらも急がねば。
地下鉄に乗っていると明らかに同じような応援とわかる人たちもいて、「この電車で合ってるんですよね?」なーんてコトバを交わしたりして、ちょっとした同士のようだ。

京急と並行してマラソンコースがあるので、電車に乗っていると選手が走っているのが見える。
さすがにゼッケンナンバーまではわからないので、識別はできないが、臨場感あふれる景色だった。京急では普通に乗っていると「この駅で降りたほうが急行の待ち合わせがあるからいいよ」と近くにいた地元のおばさまに教えてもらったりして。そのおかげで無事ワカバさん通過!着いて1分半くらいで通過したりして、本当に間一髪というかなんというかすごいタイミングだった。

中間折り返し地点あたりでは、少しのんびりする時間もあるかなと思っていたのだが、結局全然そんな時間はなく、電車のホームでバナナとか食べたりして空腹もやり過ごす。その時間ずっと走ってる選手のほうがもちろん大変なんだけれども、応援するほうも結構な体力勝負なのだとわかった。地下鉄(特に大江戸線!)は地下なので階段のアップダウンが激しいし、雨はもう降っていなかったけれど、なんだかもう汗だくだ。

35km地点の水道橋駅では最初予定していなかったのだけれども、たまたま乗り換えのために降りたらちょうど「もしかしたら通過するかも?」という場面だったので、これから先が厳しい応援してもらいたい時間帯だろうから、ということで少し待ってみる。

来た来た!まだ笑顔だ!タイムもまだ自己ベストをかなり上回るペース。目標タイムの3時間15分も切れる可能性大!すごい〜。ここから先が魔の坂とか言われるかなりのアップヒルになる。とにかくわたしたちは競技場へと急ぐ。

marathon.jpg

到着すると、もう号外が配られていた。そう、トップの選手はとっくの昔にゴールしてるのだ。2時間30分を切るわけですからね、、、。渋井選手はなんと4位で、尾崎が優勝!って書いてあるんだけど、尾崎選手って誰??状態。でもこれできっと有名になったかな?

選手は続々とゴールしている。今までのラップタイムを刻めばそろそろトラックに姿を見せるかな、、と思ってみていたが、なかなか入ってこなかった。さすがに最後の坂でバテたかな、、、と思っていたら、来ました!まだなんとなく元気そう。トラックを1周半してゴールする。
わたしたちの目の前を通ったので、大声で応援する。

ちょうど表彰式の真っ最中だったが、そんなの関係ねぇ状態。タイムを見ると、もしかしたら3時間10分を切れるんじゃないか?というタイム。わたしたちの応援で元気をもらったのか、最後彼女は少しペースを上げて数人抜かした。最後の最後でそんな力があるなんて本当にすごいな〜。そしてちゃーんと3時間10分切りを果たしてゴール!した。

goal.jpg

いや〜すばらしいレース、そしてすごい感動だ。
ここまで来るのにどれくらいコツコツ努力して走り込んできたんだろう?終わったあとも笑顔でニコニコして、普通に歩いたり打ち上げにいくその元気。ぶっ倒れて医務室行きになってる人も結構いたのに、本当に素晴らしい。

レースが終わって、帰ってくる電車の中で突然そういう感動がやってきて、妙に泣けてきた。見えないところで努力して、それがみんな結果につながるんだな。素晴らしい結果の内側には、そういう人間のもつ底力みたいなものがあって、それが走る姿から伝わってくるんだ。だからきっとみんなマラソンやオリンピックの競技をテレビで見たりするんだな、そう思った。

うまくいくことばかりじゃないけれど、それでも一生懸命走る姿はみんなみんな美しい。
交通規制の関係で、制限タイムがかなり厳しいし、関門越えできなくてバスに収容される選手もいたようだ。(ホントにすぐに車がバンバン通った。まあ15号線とかって幹線道路だもんね)今回で最後の大会となる東京国際女子マラソン、私にとって非常に心に残る大会になった。

今回大会に出られたワカバさんには、モアナブルーのサイト内でインタビュー記事を掲載する予定です。いろいろ裏話も聞けてすごい面白かった。今後もいろいろなアスリートの人たちを応援できたらいいな。今回はマッサージなどは全然できなくて、結局応援しただけやん!ってなってしまったけれど、まあそれはご愛嬌ということで(笑)。

ちなみに、家に帰ってから、ケータイどこに忘れてきちゃったんだろう?と思って探しても見つからなくて、仕方がないので家の電話から鳴らしてみたら。
持っていってたリュックの奥のほうから着信音が聞こえてきました・・・orz

コメント

応援ご苦労様でした。その日、私は湘南国際マラソンの応援に行ってました。東京国際女子にもメンバーが走ってました。そっちにも応援に行きたかったんですが。。東京のコースは昔「東京国際ハーフ」というのがあって一度出たことがあります。走りやすくて、ハーフのベストタイムもその大会でした。何より応援が多いのがいいですね。

>らりおさま
そうそう、みんな湘南国際走ってるんだろうな〜と思いを馳せておりましたよ!
最初と最後以外はアップダウンもない走りやすいコースみたいですね。沿道の応援はホント多かった。あんまりゆっくり周りをみる余裕はありませんでしたが(笑)らりおさんの走ってる姿も一度見てみたいです〜。いつも知らない間にゴールしてるし(汗)

コメントする