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2009年03月10日

●名古屋往復12時間で考えたこと

先の日記に書いた通り、週末は青春18きっぷを利用して名古屋まで行ってきた。早朝、ほぼ始発のバスに乗り逗子駅へ、そこから東海道線を西へ西へとひたすら乗り継ぎながら向かうのだ。

わざわざ長い時間をかけて列車に乗るからこそやれることがあるはずだ、と思って出かけたのだけれど、それはやはり正解だった。行程の4分の1ほどは寝てたけど、起きている間ずっとipodである連続したCDを聞いていた。それは去年セミナーに参加したジェームススキナーの成功の9ステップのオーディオコース。彼の本を初めて図書館で読んだとき、「おお、これはすごい。私の知りたかったことが全て書かれてある」と思った。当時私は、「なにかをしたくてもどうしてもやる気が起きない。エネルギーが続かない」「どうしたらビジネスを、人生をもっとうまく動かしていけるのだろう?」ということをずっと考えていた時期だった。

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本を読んでから随分経ってから、ふと彼のセミナーの案内ホームページを見てみた。うーん、うさんくさい?と最初は思った。3泊4日で15万近くするセミナー・・・。昔ウワサに聞いた宗教くさい自己啓発セミナーってやつの類いだろうか?そんな風に思っていたのだが、本そのものはいいこと書いてるし、スティーブンコヴィー博士の名著7つの習慣―成功には原則があった!を翻訳した人だし、とにかく無料説明会だけ行ってみようか・・・なんて思ってからセミナーに参加するまでそれからまた3ヶ月かかった。

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で、結局参加したのが去年2月末。朝8時過ぎから夜中の3時!まで延々と4日間続く実践・実習型のジェームスのセミナー。いわゆるセミナーというコトバから連想するものとは全く違う、すごく面白く、そしてその後の人生が大きく変わるだろう人がたくさんいるであろうセミナーだった。私が参加して思ったのは「ああ、私の生き方はやっぱり間違ってなかった」ってことだった。決断し、思い切った行動をする勇気を持つこと、感情のコントロール、時間管理、継続した学習、目的を明確にすること、たくさんのことを実践を通して学ぶことができた。そしてそこで出会った人の数人とは今も大切な友人関係が続いている。

また、健康に関するセクションには大きく共感し、毎日朝は野菜と果物のフレッシュジュースを飲むこと、水をたくさん飲むことなどを実践したら、その後の半年でだいぶ痩せた。
たまたまセミナー後にサロンにご来店されたお客さまにセミナーの感想をチラッと言ったら、すごく興味を示されて、その後その方もセミナーに参加し、すごくよかったと、とても喜んでおられた、なーんてこともあった。勧誘した訳ではないのですが、うれしかったなあ。

・・・と、この話をしだすと長くなるのでこのあたりにして、とにかくそのセミナーから1年が経ち、当時の興奮だけでなく、そのとき学んだ原則が最近いつの間にかぐだぐだになってきていることに気づいていたので、復習を兼ねてそのとき買ったCDを一気に聴くことにしたのだった。

CD8枚分、1枚約60分なので1回通しで聴くだけで8時間かかる。実はそのCD、大枚叩いて買ったくせに4までしか聴いてなかったのだ。買って満足するという最悪なパターンである。


車窓からの景色をぼんやり眺めながらCDを聴いていろんなことを考えた。自分の人生に本当に大切なものはなんだろう?今、自分がやるべきことは何なのだろうか?何をやめる必要があるのだろうか?
自分の情熱はどこにある?自分にとっての成功とは、幸せとは?

そして帰りの列車の中、CDを聴き終わり、読んでいた本も読み終わり、思ったことは、


不況不況だと言われるこんな時代だからこそ、
自分のやりたいことをやっぱりこれからもやり続けよう。
自分が一番得意で、苦労を苦労とも思わないほどに好きなことを
続けることが何より大切なんだ


ということだった。自分の得意分野に集中して情熱を注ぎ続けること。それが結果的に人生のすべてにおいての成功につながるんだ。だから、勇気と情熱を持って私はこれからもクリニカルボディセラピーの仕事をしていくし、それから旅もし続けよう。

18きっぷの弾丸ツアーでも高級ホテルにステイしてスパ三昧でも、雨でびしょぬれになりながら走るカブの旅も、海外でも国内でも、一人旅でも友人との旅でも、旅のスタイルはどんなカタチであれ私はそれが大好きだ。旅の間は睡眠時間が減ろうが、多少お尻が痛くなろうが、トラブルがあろうが、全然苦にならない。イヤなことがあっても「ネタ」だと思えば何の問題もない。他の人からみたらバカじゃないかと思うようなことをわざわざやることが私にとっては喜びなのだ。

だからつらいときこそ私は旅に出るのだろう。そしていつもそこでおそらく言葉では表すことのできないなにか大きなものを得ているのだ。

仕事に対する今後のビジョンも、この長い乗車時間の中で少しだけクリアになってきた。電車の中のあの微妙な揺れや温度が実は瞑想状態に入りやすくていいのかも。飛行機よりも断然ラクだし。
そして最近サボっていた野菜ジュースを復活させたりして、少しずつエネルギーが動きだすのを感じている。

うまくいかないことにフォーカスするのではなく、変えるとしたらどんなことがあるか?にフォーカスし、実際に変えてみる。例えばワードローブを整理していらない洋服を処分することと、人生に新しい風を吹かせることは実はリンクしているのだとしたら、とにかくそれをすることだ。

列車に乗っていると、自分が動かなくても勝手に景色が変わってくれるのが好きだ。知らないうちに違う場所に連れて行ってくれる。気がついたら静岡にいて、浜松にいて、名古屋に着いているのだ。新幹線みたいに瞬間移動みたいな感じじゃなくて、駅と駅を経由して動いていくスピード感は、自転車と自動車のそれに近いのかもしれない。自転車や船を使う旅が好きなのもそういう理由があるのかもしれないな。遅すぎず速すぎず、適度なスピードで・・・。

そう思うと、安い値段で長く列車に乗れる18きっぷは最高の瞑想ツアーができるともいえる。
残りも有効利用してガンガン出かけまくろう。旅が私に力をくれる。今回の旅は改めてそれを教えてくれたような気がする。まさかアラフォー世代になってもこんなにフラフラと旅を続けてるなんて昔は想像もしてなかったけど、それって本当に幸せなことだ。
これからも、将来結婚してコドモが出来たとしても、バンクーバーで見かけた三輪ベビーバギーに子供を載せて公園をジョギングするような、そういうアクティブな旅人でありつづけたいと思う。

コメント

>イヤなことがあっても「ネタ」だと思えば何の問題もない。

そう思えるのは生まれ育った環境ゆえかも……と、最近、私も思っていたところです(笑)

でかいドジやヘマはある意味「おいしい」よねえ(^_^)

> §あすか§さま

そうそう、これはまさに関西人という血ですな(笑)でも真面目な話、自分をネタにするっていうのは、ある意味自分自身を客観視していないとできないことだから、認知療法的なやり方としても、非常に優れたやり方なんだと思うんだよね。
悲劇のヒロイン的な視点では「おいしい」とは思えないわけだしね(笑)

この気持ちは以前ラオスの路線バスで補助席(というより屋台椅子)に7時間座らされたとき「これはネタだ、あとで旅行記に書こう」と思ってから、非常に大切な私の考え方となっています(笑)


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