●島を歩く 〜2009年8月御蔵島の旅 4〜
島の様子は基本的には変わっていなかったけれど、でもやっぱり少しずつ違っていて、特になんだかちょっとオシャレな軽食喫茶が出来ていたのにはかなりビックリした。御蔵島でジェラートを食べることができるなんて!!昔は食料品といえば丸一か西川商店で(島の万屋的ショップ)買うしかなかったのに。
パスタや手作りサンドイッチも食べられるオサレ系商店
坂にへばりつくように成り立っている集落に住人が確か200人くらい。それ以上のキャパはないのがこの島の特徴だ。特にドルフィンスイムのオフシーズンになる11月から3月にかけては、海が荒れて島への船の着岸率も下がり、食料供給の見地からあまり人口が増えると食糧難に陥る、と聞いたことがある。
御蔵島の観光協会が入っている建物もやたらとキレイだった。聞くと今年できたばかりとのこと。島のパンフレットなども以前よりも充実しているし、イルカ船をやっている業者さんや民宿も数軒増えているようだった。
でも、それにしてもやっぱり静かな島だ。車はめったに通らないし、みんなドルフィンスイムに出かけている朝は、誰も島を歩いてないんじゃないかと思うほどだ。
予約していたスイムの船は昼の12時と少し遅めだったので、村道を少し歩いてみることにした。少し集落から離れただけで、本当に人の気配がない。御蔵は山が深いので、ちゃんとしたトレッキングをするときはガイドが必要なのだそうだが、それもそうだろうと思った。だって本当に迷いそうだもん。普通に村道を歩いているだけでも秘境感たっぷりで、海を下に見ながら山の空気を感じることができる。なんとなくあっという間に時空を超えてどこかへ行ってしまうのではないか、と思えるほどに。
あまり時間がなかったので小一時間で戻ってきたけれど、もっとじっくり探索したいなと思える村道ウォークだった。観光協会で出しているガイドマップを見ると、わたしが歩いたのは3時間コースの村道ウォークのほんのさわりの部分だけだったようで、まだまだ奥が深い島だ。いつももうちょっと島を歩こうとか思うけど、結局なんだかんだでドルフィンスイムの船にガンガン乗ってしまって、時間がなくなってしまうのだ。
遠くに見えるのが三宅島