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2009年09月08日

●久しぶりのイルカ船 〜2009年8月御蔵島の旅 5〜

前日に急遽設定してもらったドルフィンスイムの船は、前回もお世話になった加藤さんの第二海豚人丸(うみとんちゅまる)。とっても謙虚かつ穏やかな人柄でイルカも加藤さんが大好き!? らしい。昔テレビ番組にもそういうテーマで特集されていて、そのビデオを見せてもらったことがある。(イルカはビキニの女の人が好き、とかいうのを検証していた。確かにその気はあるかもしれない・・・みたいな玉虫色の結論だったような)

突然お願いした船だったので、わたしと友人、それにたまたま御蔵でバイトしてたお友達のMちゃんの3人だけのチャーターみたいな感じになってしまい恐縮。時間も他の船があまり出ていない昼の12時出航で海はほとんど貸切だ。

「午後から波浪注意報が出てしまったので残念ながら島1周はできなくなってしまったのですが、とりあえず島半周で探してみましょう」と少し申し訳なさそうに加藤さんが言った。あらら、それは残念。でもなんとなくそんなことはおかまいなしにウキウキした気持ちで出航!する。

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御蔵島には土着のイルカがいる。もちろん野生なのだが、100頭以上は住んでいると言われていて、かなりの数の個体識別および家系図?があったりする。有名なイルカでは「マエカケ」「コジャクレ」なんていうのがいて、マエカケは背びれの前のほうが欠けていたり、コジャクレってのは、口がかなりしゃくれてる(下アゴが長い?)のでそう呼ばれている。

もちろんこういうのは勝手に名付けられたのではなくて、御蔵で長年ボランティアがドルフィンスイムをしているときにビデオをまわし、いろんな傷あとや体型などを分析して蓄積されたデータだ。御蔵島イルカ協会ってのが以前はあって、そこでそういった識別を行っていた(が、解散した)。かなり地道な作業のようで、大変だなあ〜と思って資料を見たことを覚えている。

ドルフィンスイムの船は、御蔵島ではほとんどが少人数の和船タイプだ。島をぐるりとまわっていると島のすぐ周辺にイルカが周回していて、それを見つけたら素早く船頭さんがイルカが泳いでくる方向へ先回りして、エントリーしたらイルカがこっちに泳いでくる、という感じ。

5分ほど走っただろうか、少し波が穏やかな場所に来たので、ドルフィンスイムがはじめての友人Kちゃんのために、加藤さんがちょっとだけまずは練習しようかと減速したところ、初スイムのはずのKちゃんがいきなりイルカの背びれを発見!する。なかなか幸先がよいではないか。
「あれ、ここで先に練習しようと思ってたんですけどね〜、とりあえず入ってみますか」なんて声で、まずは初スイム。イルカの海へご挨拶といった感じだ。

が、ここではイルカはすぐにいなくなってしまって水中では発見することができなかった。気を取り直して先へ進む。トビウオが飛んだり、カメが泳いでるのを見たりと、ただ船に乗ってるだけでも全然飽きない。わ〜とかきゃーとかひやっほうとかよくわからない奇声を上げながら笑っていた。(そうすると絶対酔わないのだ)


カメも今回いっぱい見たよ!

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