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2009年12月08日

●遥か彼方で活躍する友

毎月、国境なき医師団へわずかながら寄付をしている関係で、ときどき活動報告が掲載された冊子が送られてくる。先日その冊子がまた届いた。今年1年の寄付が終了し、来年は、「ん〜月々の寄付額を減額しようかなぁ、、、」なんて思いながらぱらぱらとページをめくっていると、あれ?なんか見たことある顔と名前!

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そこには現地の派遣スタッフの声として活躍する友人の姿があった。彼女とは2004年に小笠原の宿が同じでそこで仲良くなった。ちょうどそのとき台風が島を直撃してしまい、することがなくて、宿の中で一緒に漫画読んだり、くだらない遊びをしたり、風雨がまだ強い中を水着とカッパで散歩をしてみたりした。当時の彼女は看護師をしていて、しかも他にも助産師と鍼灸の資格も持っているというスーパーウーマンだった。おが丸の中で「酔わないツボ」に置き鍼してくれたりして。(超効いた!)

その後、わたしがハワイ島に行っている間に彼女とは音信不通になった。日本で何度かメールのやりとりしているときに、アフリカに国際協力隊で行くかも?という話を聞いていたので、きっとどこかで活躍してるんだろうなあ〜。もうでも連絡を取る手段はないんだろうな、とすこし寂しい気持ちでいた。

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2004年 台風直撃後の小笠原

そんな彼女は、2005年にコートジボワールへ国境なき医師団の活動で初参加したのを機に、どうやらあちこちに派遣され活躍しているようだった。レポートは、コンゴ民主共和国で産科ケアに携わる彼女の姿だった。双子のお産に立ちあって、女の子のほうの名前が彼女の名前をとって「チカ」になったと言って双子の赤ちゃんを抱いてにっこり笑っている写真がそこにはあった。

コンゴ民主共和国では内戦も続いている。そんな中、今はチャドで活躍しているらしい彼女。そのたくましさ、勇気にとても感動した。自分は直接の活動はできないけれど、でもやっぱり少しだけでもいいから、毎月支援することが大事だな、と寄付金を減額しようとした自分をちょっと恥ずかしく思った。きっと神様が「ちゃんと毎年続けろよ」ってメッセージをくれたんだろう。
自分の友人が活動する資金の一部を自分が出している、と思うと、ただ単に赤い羽根募金みたいなものをするよりは寄付のしがいもあるというものだ。

彼女のような生き方はとてもできないけれど、最大限応援したいなと思った。どこかでまた再会できるといいな、いろんな話しを聞いてみたいな、いつかまた会えるかもな、そんな風に思えた紙上でのステキな再会だった。

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