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2009年12月29日

●最後の大物をやっつけた!

さっき、とうとうずっとずっと処分したいのにせずにいた、使ってないでかいパソコン用ブラウン管モニタを、ハードオフに持っていって処分してきた。ついでに要らない本も。
あーーーーーースッキリした!!! 

CRTモニタって今どき売れないから買い取りにはならなかったけど、リサイクル料金のこと考えたら0円で引き取ってもらえるだけでもありがたい。持っていきさえすればそれができる、ということはもう1年くらい前から調査済みだったのだけれども、モニタが重くて2Fから降ろすのがめんどくさい(というのはたぶん建前上の理由なんだけど)せいで、なかなか重い腰が上がらなかった。

買ったのはもう10年近く前、ここ5年ほどはまったくもって動かしていなかった。なんとなくこのモニタが自分の10年前を象徴しているようなそんな気があって、だから、もう必要なくて早く処分したいのに、もったいないなんてこれっぽっちも思ってなかったのに、でも、でも何故か全然動くことができなかったのだ。本体のパソコンは今年の初めに処分したのに、なぜかモニタだけは押し入れに放り込まれたまま・・・。すごく邪魔だし重いから掃除もしにくいから早くなんとかしたかったのに。

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たまたま今日お友達のブログを読んでいたら、古いMacを処分したっていう日記が書かれていた。それで、ああ、そうだ私も本当に今日こそ処分しよう。とにかくハードオフに持っていくだけ行こう、と決めた。本当に大切なものに集中するためには、そう、今の自分を大事にするためには、古い過去のもの、もう必要ないものは処分しなくちゃいけないのだ、絶対に。

古いものを手放せば、新しいものが入ってくる というのは本当のことで、私もよく知っている論理だ。でもなのになぜずっとずっとこのモニタを手放せなかったのか?
本当の理由はわからないけれど、でもたぶん、どこかに変化への恐れのような気持ちがあったのか、それとも、新しいことを受け入れる準備ができるまでエネルギーがそこで停滞しているというその象徴だったのか、その両方なのか、きっとそんなところなんじゃないかなって思う。

でもとにかく。今日その日がやってきた。
ずっとずっと他のことでもそういうプロセスを経てきて、そしてようやくこの最後の大物に手をつけられたんだ。モニタは物理的にも本当に重くて面倒なものだったけれど、きっと精神的な意味でも、とても重い荷物だったのだろうと思う。だからつい後回しにして、見なかったことにして、なんとかやり過ごしてきたのだろう。

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1999年、ちょうど10年前に、わたしは最初に勤めた会社を辞めた。持病が悪化しはじめていて、立ち仕事に自信がもてなくなっていた。仕事のキャリアプラン、結婚するかどうか、や、もっと大きく「これからの人生をどう生きていくか」を考えていたけれど、全くこれだというものが見つからなかった。迷いに迷っていて、出口は全然見えなかった。それで、仕事を辞めて環境を変えたら何かが見つかるかもしれない、と関東に出ることにして、当時つきあっていた人と一緒に住むことにしたのだった。

あれから今まで・・・。本当にいろいろなことがあった。必死で駆け抜けた10年だった。10年前に買ったそのモニタを見るたびにその頃の迷いまくっている私を思い出した。たぶん、それからあと、わたしはものすごくいろいろと頑張ったと思う。10年分だけ年は取っちゃったけど、でもあの頃と今、気持ちの若さではきっと今のほうが断然強いはずだ。

自分にとってキーとなる「捨てたいのに捨てられないもの」っていうのがここ数年いくつかあって、このモニタは最後のひとつだった。去年は「思い出のスキー靴」ってのを捨てた。大事にしてたつもりだったのに、もう古過ぎて劣化している上に、カビまで生えてた。そして捨てたらなんと、同じブランドのスキー靴をタダでいただく、というすごいことが起こった。本当にあの法則は生きてるんだ、と思った。

今回、このモニタを捨てたら何が入ってくるのか、それは全然わからないけれど、来年2010年のスタートに向けて、とてもとても大きな一歩になったんじゃないかな、と思っている。
とにかく、今はホッとしている。しみじみうれしい・・・。

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